[コパ・アメリカ]PK戦の死闘を制してウルグアイがベスト4へ、開催国アルゼンチンは8強で散る
アルゼンチンで開催されているコパ・アメリカ2011は16日、準々決勝でアルゼンチン対ウルグアイ戦が行われ、1-1からのPK戦の末にウルグアイが勝利を収め、5大会連続の準決勝進出を果たした。開催国アルゼンチンは準々決勝で姿を消した。
A組を2位で通過したアルゼンチンは4-3-3システム。GKはセルヒオ・ロメロで、DFラインは右からパブロ・サバレタ、ニコラス・ブルディッソ、ガブリエル・ミリート、ハビエル・サネッティ。中盤はアンヘル・ディ・マリア、ハビエル・マスチェラーノ、フェルナンド・ガゴで、3トップにゴンサロ・イグアイン、リオネル・メッシ、そして今大会ここまで3得点のセルヒオ・アグエロと、3-0の快勝を収めたグループリーグ第3戦コスタリカ戦と同じ顔触れが並んだ。
一方、C組2位通過のウルグアイは4-4-2システム。GKはフェルナンド・ムスレラで、DFラインは右からマキシミリアーノ・ペレイラ、ディエゴ・ルガーノ、マウリシオ・ビクトリーノ、マルティン・カセレス。中盤はアルバロ・ペレイラ、ディエゴ・ペレス、エヒディオ・アレバロ、アルバロ・ゴンサレスで、2トップはルイス・スアレスとディエゴ・フォルランが並んだ。
試合は前半6分、ウルグアイがセットプレーからいきなり先制する。ゴールから約35mの位置のFKからフォルランがゴール前にクロスを上げると、カセレスがヘディングで落としたボールをペレスが右足アウトサイドで押し込む。ブルディッソが懸命にゴールから掻き出すも、ボールはゴールラインを割っておりウルグアイが均衡を破った。
反撃するアルゼンチンも前半18分、右サイドでガゴの縦パスを受けたメッシがドリブルで中央に仕掛けると、ゴール前にクロス。これをイグアインがヘッドでゴールに突き刺し、アルゼンチンが早い時間帯で同点に追いついた。
勢いに乗るアルゼンチンは前半31分、右サイドのFKからメッシがゴール前にクロスを上げると、再びイグアインがダイビングヘッドでネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定で惜しくも得点にはならなかった。
劣勢に立たされていたウルグアイも前半36分、左サイドのFKからフォルランがゴール前にクロスを上げると、カセレスがヘディングシュート。山なりのボールはクロスバーを直撃し、こぼれ球をルガーノがヘディングシュート。マスチェラーノがブロックしたボールをカセレスがゴールに押し込むも、直前のプレーでスアレスにオフサイドの判定があったとして、こちらもゴールは無効となった。
そして迎えた前半39分、試合の分岐点ともなる局面を迎える。ウルグアイFKのこぼれ球を拾ったガゴのカウンターを身体を張って止めたぺレスに警告が出される。すでに1度警告を受けていたため、2枚目のイエローカードとなり退場。ウルグアイは前半で10人での戦いを強いられることとなった。
それでも数的不利のウルグアイはチャンスを創る。前半終了間際に得たCKからフォルランがニアサイドにクロス。イグアインのクリアボールを再びフォルランがダイレクトでゴール前に跳ね返すと、ルガーノのヘディングシュートは惜しくもクロスバー直撃となった。
また、前半終了後にはウルグアイの選手が判定に不満を持ち、主審に詰め寄る場面も見られ、試合はヒートアップしたまま後半へと突入した。
後半は数的優位に立つアルゼンチンが守りを固めるウルグアイを攻める展開に。しかし、引いたウルグアイの守備を崩せず、アルゼンチンは後半28分にディ・マリアに代えてMFハビエル・パストーレを投入。すると後半33分、メッシの浮球のパスをPA内で受けたイグアイン振り向きざまに強烈なシュート。これはGKムスレラが左手1本で弾いた。
さらにアルゼンチンは後半39分、アグエロに代えてFWカルロス・テベスを投入。90分間で勝負を決めに来るが、その3分後にマスチェラーノがスアレスを後方から倒してこの日2度目の警告。まさかの退場でアルゼンチンは数的優位を失い、10人対10人での戦いに突入した。
それでもアルゼンチンは後半終了間際に決定的チャンスを迎える。PA手前で得たFKからテベスが直接シュート。壁のA・ペレイラに当たったボールはGKムスレラの逆を突くが、片足を残して何とか弾き返す。こぼれ球をイグアインが詰めるも、再度ムスレラが身体を張って止め、ゴールは割れなかった。
決定的ピンチを防いだウルグアイは後半ロスタイム、PA内で相手のクリアボールを拾ったスアレスがゴール前に鋭いクロスを送ると、フォルランのヘディングシュートは惜しくも左に外れた。
両チーム死力を尽くした試合は延長戦に突入。アルゼンチンは延長前半14分にイグアインがポスト直撃のシュート、同後半12分にはPA手前でテベスとのワンツーに抜け出したメッシが決定的場面を迎えるが、シュートはゴンサレスのブロックに阻まれゴールは生まれずにPK戦へ突入した。
PK戦はテベスがGKムスレラに止められたアルゼンチンに対し、ウルグアイは5人全員が成功。5-4でウルグアイが勝利を収め、死闘に終止符を打った。
この結果、ウルグアイは19日に行われる準決勝でペルーと対戦。3大会ぶりに4強を逃したアルゼンチンは、7大会ぶりの優勝が潰え、期待されたメッシはノーゴールで大会を去ることとなった。
[写真]決定機を外して倒れ込むメッシ
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コパ・アメリカ2011特設ページ
A組を2位で通過したアルゼンチンは4-3-3システム。GKはセルヒオ・ロメロで、DFラインは右からパブロ・サバレタ、ニコラス・ブルディッソ、ガブリエル・ミリート、ハビエル・サネッティ。中盤はアンヘル・ディ・マリア、ハビエル・マスチェラーノ、フェルナンド・ガゴで、3トップにゴンサロ・イグアイン、リオネル・メッシ、そして今大会ここまで3得点のセルヒオ・アグエロと、3-0の快勝を収めたグループリーグ第3戦コスタリカ戦と同じ顔触れが並んだ。
一方、C組2位通過のウルグアイは4-4-2システム。GKはフェルナンド・ムスレラで、DFラインは右からマキシミリアーノ・ペレイラ、ディエゴ・ルガーノ、マウリシオ・ビクトリーノ、マルティン・カセレス。中盤はアルバロ・ペレイラ、ディエゴ・ペレス、エヒディオ・アレバロ、アルバロ・ゴンサレスで、2トップはルイス・スアレスとディエゴ・フォルランが並んだ。
試合は前半6分、ウルグアイがセットプレーからいきなり先制する。ゴールから約35mの位置のFKからフォルランがゴール前にクロスを上げると、カセレスがヘディングで落としたボールをペレスが右足アウトサイドで押し込む。ブルディッソが懸命にゴールから掻き出すも、ボールはゴールラインを割っておりウルグアイが均衡を破った。
反撃するアルゼンチンも前半18分、右サイドでガゴの縦パスを受けたメッシがドリブルで中央に仕掛けると、ゴール前にクロス。これをイグアインがヘッドでゴールに突き刺し、アルゼンチンが早い時間帯で同点に追いついた。
勢いに乗るアルゼンチンは前半31分、右サイドのFKからメッシがゴール前にクロスを上げると、再びイグアインがダイビングヘッドでネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定で惜しくも得点にはならなかった。
劣勢に立たされていたウルグアイも前半36分、左サイドのFKからフォルランがゴール前にクロスを上げると、カセレスがヘディングシュート。山なりのボールはクロスバーを直撃し、こぼれ球をルガーノがヘディングシュート。マスチェラーノがブロックしたボールをカセレスがゴールに押し込むも、直前のプレーでスアレスにオフサイドの判定があったとして、こちらもゴールは無効となった。
そして迎えた前半39分、試合の分岐点ともなる局面を迎える。ウルグアイFKのこぼれ球を拾ったガゴのカウンターを身体を張って止めたぺレスに警告が出される。すでに1度警告を受けていたため、2枚目のイエローカードとなり退場。ウルグアイは前半で10人での戦いを強いられることとなった。
それでも数的不利のウルグアイはチャンスを創る。前半終了間際に得たCKからフォルランがニアサイドにクロス。イグアインのクリアボールを再びフォルランがダイレクトでゴール前に跳ね返すと、ルガーノのヘディングシュートは惜しくもクロスバー直撃となった。
また、前半終了後にはウルグアイの選手が判定に不満を持ち、主審に詰め寄る場面も見られ、試合はヒートアップしたまま後半へと突入した。
後半は数的優位に立つアルゼンチンが守りを固めるウルグアイを攻める展開に。しかし、引いたウルグアイの守備を崩せず、アルゼンチンは後半28分にディ・マリアに代えてMFハビエル・パストーレを投入。すると後半33分、メッシの浮球のパスをPA内で受けたイグアイン振り向きざまに強烈なシュート。これはGKムスレラが左手1本で弾いた。
さらにアルゼンチンは後半39分、アグエロに代えてFWカルロス・テベスを投入。90分間で勝負を決めに来るが、その3分後にマスチェラーノがスアレスを後方から倒してこの日2度目の警告。まさかの退場でアルゼンチンは数的優位を失い、10人対10人での戦いに突入した。
それでもアルゼンチンは後半終了間際に決定的チャンスを迎える。PA手前で得たFKからテベスが直接シュート。壁のA・ペレイラに当たったボールはGKムスレラの逆を突くが、片足を残して何とか弾き返す。こぼれ球をイグアインが詰めるも、再度ムスレラが身体を張って止め、ゴールは割れなかった。
決定的ピンチを防いだウルグアイは後半ロスタイム、PA内で相手のクリアボールを拾ったスアレスがゴール前に鋭いクロスを送ると、フォルランのヘディングシュートは惜しくも左に外れた。
両チーム死力を尽くした試合は延長戦に突入。アルゼンチンは延長前半14分にイグアインがポスト直撃のシュート、同後半12分にはPA手前でテベスとのワンツーに抜け出したメッシが決定的場面を迎えるが、シュートはゴンサレスのブロックに阻まれゴールは生まれずにPK戦へ突入した。
PK戦はテベスがGKムスレラに止められたアルゼンチンに対し、ウルグアイは5人全員が成功。5-4でウルグアイが勝利を収め、死闘に終止符を打った。
この結果、ウルグアイは19日に行われる準決勝でペルーと対戦。3大会ぶりに4強を逃したアルゼンチンは、7大会ぶりの優勝が潰え、期待されたメッシはノーゴールで大会を去ることとなった。
[写真]決定機を外して倒れ込むメッシ
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