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S・ラモスは決勝出場OK、リーガで2戦連続劇弾も「最後の最後に決めることはしたくない」

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前日会見で笑顔を見せたDFセルヒオ・ラモス

 クラブW杯決勝を翌日に控えた17日、試合会場の横浜国際総合競技場で公式会見が行われ、2年ぶり2度目の優勝を目指すレアル・マドリー(スペイン)のジネディーヌ・ジダン監督とDFセルヒオ・ラモスが出席した。

 右太腿の違和感などで15日の準決勝クラブ・アメリカ戦(2-0)を欠場したセルヒオ・ラモスだが、練習に合流。「今日は完全にチームと一緒にプレーできた。明日は監督に必要とされればプレーしたい」とアピールし、指揮官も「彼は我々のキャプテン。コンディションは上がっているし、明日は我々のチームにいるはずだ。試合全体に問題なく参加できることを願っている」と、先発起用を示唆した。

 今月3日、バルセロナとのクラシコ(1-1)で後半45分に値千金の同点ヘッドを決めたセルヒオ・ラモスは10日のデポルティボ戦(3-2)でも後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を決めた。2試合連続で試合終了間際に得点したDFにスペインメディアから「90分を過ぎないと点を取ってくれないのか?」と冗談交じりに質問が出ると、苦笑いを浮かべながら答えた。

「チームが勝つことが一番で、最後まで待とうなんて思っていない。自分の仕事はディフェンス。ゴールを決められたらうれしいが、こないだのように最後の最後にゴールを決めることはしたくない」。当たり前だが、試合終盤まで競り合う展開を望んでいるわけではない。

「目前にタイトル獲得のチャンスがあるときは必ずそのタイトルを取りたいと思っている。是非、勝利をおさめたいと思っている」。クラブW杯のタイトル獲得へ意気込むセルヒオ・ラモスはチームメイトのFWクリスティアーノ・ロナウドが4度目のバロンドール受賞を果たしたことについて「それだけの成果を上げて受賞している。世界にビッグプレイヤーが2人いて、一人がメッシ、一人がクリスティアーノ・ロナウド。どちらかが取ると思っていたし、今年はクリスティアーノ・ロナウドが取って当然だと思う」と賛辞を送った。

 自身も最終候補の30人にはノミネートされていたが、記者投票では1票も入らなかった。メディアから「この結果は驚きだったか?」と聞かれると、「ビックリはしなかったよ。国内では評価があまり高くなかったのかもしれないね。票があったか、なかったかは気にしていない。投票する人によるし、それによってバロンドールに価値がないというつもりはないよ」と笑った。

(取材・文 西山紘平)

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