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本田不発も…パチューカ、アフリカ王者を延長戦の末に下し準決勝進出

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ボールをキープするパチューカMF本田圭佑

[12.9 クラブW杯準々決勝 パチューカ1-0(延長)ウィダード・カサブランカ アブダビ]

 FIFAクラブワールドカップ2017の準々決勝が9日に行われ、MF本田圭佑が所属する北中米カリブ海王者のパチューカがアフリカ王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)と対戦し、延長戦の末に1-0の完封勝利を収めた。準決勝に駒を進めたパチューカは12日に南米王者のグレミオ(ブラジル)と、敗れたウィダード・カサブランカは5位決定戦に回り、同日に浦和対アルジャジーラの敗者と対戦する。

 4-3-3の右インサイドハーフの位置に入った本田だが、MFブラヒム・ナカシの厳しい監視下に置かれてなかなかボールに絡むことができず。前半10分を過ぎたあたりから徐々にボールに触れる回数を増やしていくが、効果的な攻撃へとつなげられない。同20分には浮き球のパスを右サイドのMFホナタン・ウレタビスカヤへと通すが、敵陣深くまで運んだウレタビスカヤの折り返しは相手選手にクリアされてしまった。

 両チームともに攻め手を欠き、フィニッシュまで持ち込めない時間帯が続き、得点が動かないまま試合は進む。

 0-0のまま後半を迎えると、同4分に本田に好機が訪れる。GKズウェイル・ラルビのパスミスをPA外で拾うと、左足から放った弾道の低いシュートでゴールを脅かすが、ボールはゴール右に外れてしまう。さらに同11分にはクロスのこぼれ球に反応して左足で合わせようとするが、シュートをジャストミートさせることはできなかった。

 すると後半24分、ナカシが2度目の警告を受けて退場となり、パチューカが数的優位に。同アディショナルタイムには本田のクロスからFWフランコ・ハラがヘディングで叩き付けるも、シュートは枠を捉え切れなかった。その後も両チームのスコアは動かず、0-0のまま前後半の90分を終えて延長戦に突入。延長前半15分には本田がFKを直接狙うが、ラルビの守備範囲に飛んでしまう。

 しかし、延長後半7分、右サイドを突破したウレタビスカヤのクロスをMFビクトル・グスマンがヘディングで叩き込み、パチューカが先制に成功。そのまま逃げ切ったパチューカが1-0の完封勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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