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オランダで3シーズン目に臨むカレン・ロバート 「もっと自分を試してみたい」

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 2011年1月にエールディビジのVVVフェンロに加入してから1年半がたち、オランダでの3シーズン目に臨むFWカレン・ロバート。背番号10を任された11-12シーズンは28試合出場(うち先発16試合)、3得点1アシストという数字を残した。開幕当初はレギュラーを務めたが、徐々に先発機会が減少。シーズン終盤のプレーオフ4連戦はいずれも出番なく終わり、チームは1部残留を果たしたものの、決して納得いくシーズンではなかった。勝負の3シーズン目を控えたカレンをゲキサカが直撃した。

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―昨シーズン、オランダで初めてフルシーズンを戦ってみて、あらためて感じたことはありますか?
「サッカーのスタイルが日本とはまったく違うので、戸惑う部分がまだありましたね。もう分かっているつもりだったんですが、なかなか自分が思ったとおりには評価されないですし、日本とは評価の基準も違います。試合に出て、点を取って、どれだけ前線でチャンスをつくれるかというのが、攻撃の選手の評価を決めます。日本みたいに味方のカバーをしたり、チームを助けるためのディフェンスを一生懸命しても、攻撃に参加できなかったら、何にもならないという感じですね」

―より結果がすべての世界ということですか?
「そうですね。本当にもう、結果ですね」

―中盤のサイドでのプレーが多かったですが、プレー面で戸惑いはなかったですか?
「一つのポジションだけを任せられているわけではないので、いろいろ景色も変わってきますし、考え方も変えないといけません。結構、苦労もしました」

―シーズン終盤は先発で出る機会も少なくなりました。
「そういう中でも何とかコンディションを維持して、気持ちの部分も難しかったですが、身体の状態だけは高いレベルでキープできるように普段から準備していました」

―チームも50年ぶりの4連勝後に連敗が続いたり、なかなか安定しなかった印象があります。
「オランダリーグは、上のクラブと下のクラブで差が激しい部分があります。上位を倒すのは大変なことですが、それでもチームが一つになれば何とか勝てるというか、サッカーでは何が起こるか分からないので。そういう部分を突き詰めていきたいのですが、コミュニケーションの面でなかなか自分が思うことを伝えられなかったり、海外にはいろんな難しい面があるなと感じています」

―海外では日本とピッチコンディションも違うと思いますが、そのあたりはいかがですか?
「スパイクがちゃんと芝を噛んでくれないと滑ったりするので、そこは重要になります。スパイクがしっかり芝を噛んでくれれば、ピタッと止まることもできますし、滑ることは少ないですね」

―スパイクへのこだわりは?
「まず軽いということですね。サッカーは90分間ありますし、疲労はどんどん溜まっていきます。残り30分、20分は乳酸との戦いにもなるので、そのときにスパイクが軽いと助かりますね」

―カレン選手はハードワークが持ち味でもあるので、特に大事ですね。
「そうですね。かなり運動量が求められるプレースタイルなので。疲労との戦いというのは日々あるので、軽くて壊れにくい、長持ちするスパイクがいいですね」

―オランダやいろんな国のDFと対戦してみて感じたことはありますか?
「日本ではフィジカルにも自信がありましたが、こっちに来たらフィジカルの弱い選手になってしまいます。ただ、こっちの選手は一瞬のスピードの変化だったり、俊敏な動きができないので、体に触れないようなプレーを心がけています」

―肉体改造など、自分を変えようとした部分はありますか?
「(北アイルランド出身で英国籍の)父親の血もあるので、努力すればフィジカル面も強くなっていくはずだと個人的には思っています。そういう部分を高めていきたいですね」

―昨季は背番号も10番でした。
「あまり意識はしていなかったですね。周りからは『すごいね』とか、『ヨーロッパで10番じゃん』とか言われましたけど、10番的な仕事もしてないですし、10番だからもっとがんばらないと、という気持ちも特にはなかったです」

―チームメイトの吉田選手もそうですが、オランダやドイツにたくさんの日本人選手がいるのは心強いですか?
「チームに最初から(吉田)麻也がいたというのは大きかったですし、周りにこんなに日本人選手がいるとは思ってなかったです。(フェンロから約1時間で行ける)デュッセルドルフには日本食のレストランも多いですし、みんなで食事することも結構あります。そういう中でいろんな話を聞いて、かなり刺激になりますし、このままじゃいけないなとも思わせてくれます」

―香川選手のようにドイツで優勝する選手もいます。
「そうですね。チケットをもらって見に行くこともあるんですが、日本では味わえないような、オランダでも味わえないような雰囲気やレベルなので、すごく勉強になります」

―今後のキャリアとして、オランダからどうステップアップしていきたいと考えていますか?
「父親や兄貴がプレミアリーグが好きなので、何とかプレミアリーグの選手になりたいというのは一番身近な夢ですね」

―Jリーグに戻るという考えはありますか?
「今はまったくないですね。もっと自分を試してみたいです」

―今は日本の選手もたくさん海外に移籍しています。ステップアップの先に日本代表というのも頭の中にありますか?
「そうですね、もちろん。ただ、自分はまだ結果が伴っていないので、まずはこのチームで結果を出すしかないと思っています」

(取材・文 西山紘平)

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