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[選手権]初出場・長崎総科大附は8強ならず、小嶺総監督「また出直す」

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[1.3 全国高校選手権3回戦 長崎総合科学大附0-1東海大仰星 駒沢]

 初出場の長崎総合科学大附(長崎)はあと一歩のところでベスト8を逃した。1回戦で常葉学園橘(静岡)を0-0からのPK戦で下し、2回戦では香川西(香川)に4-1で快勝した。初出場ながら3回戦進出を果たし、臨んだ東海大仰星(大阪)戦は0-1の惜敗。小嶺忠敏総監督は「まだまだ力はない。でも、自分たちの力は精いっぱい出したし、一人ひとりの持ち味は出していた」と選手をねぎらった。

 小嶺総監督がかつて指揮した名門・国見を彷彿とさせるダイナミックなサッカーで大会に旋風を巻き起こした。「今日は少し動きが鈍かった。僕の手綱が緩んだのかな。少しリラックスさせすぎた」と反省すると、「彼らにとっては初めての経験だし、学校自体もそう。また出直してきたい」と再挑戦を誓った。

「僕のイメージでは、まだ30%もできていない。正直、これで勝ち残ったら先が怖いなと思っていた」。まだまだ発展途上のチーム。小嶺総監督にとっても、国見の総監督だった06年度大会以来、6年ぶりの全国高校選手権だった。「やっぱり全国は楽しい。チャレンジする楽しさがある」。67歳の名将は、久々に味わった選手権の雰囲気に触発されるように目を輝かせていた。

(取材・文 西山紘平)

【特設】高校選手権2012

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