beacon

選手権得点王・小屋松が高校選抜救う同点PK

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.22 練習試合 日本高校選抜1-1早稲田大 姉ヶ崎公園サッカー場]
 
 選手権得点王FWのゴールで日本高校選抜は“無敗”を守った。1月の全国高校選手権で得点王を獲得したFW小屋松知哉(京都橘高2年)は3本目終了間際に自ら獲得したPKを右足で決めて同点ゴール。これでチームは結成から対外試合無敗のまま国内合宿を終えることになった。

 敗色濃厚の試合終了間際に難しい体勢から出したラストパスで相手のハンドを誘ってPKを獲得し、プレッシャーのかかるキッカーの大役もきっちりと決めて同点ゴール。土壇場で勝負強さを発揮したほか、選手権でライバルたちを苦しめた圧巻のスピード・技術は大学王者・早稲田大にも通用していた。ただ本人は「(早大のプレッシャーは)速かったですね。身体とかもデカイし、フィジカル面で潰されることが多かったり、高校とは違ったんでそこは難しかったです。(同点ゴールは)チーム的には良かったんですけど、まだ完成していないし、個人的にもまだまだミスが多い。そういう面でもっと自信を持ってプレーしていなんとイカンかなと思っています」と気を引き締めていた。

 今月26日からは同じ95年生まれの世代に当たるU-18日本代表候補合宿が始動する。「代表も目指している。同じ年代ですし、意識してメンバーもチェックしている」という小屋松は欧州で結果を残し、Jリーガーたちの名が並ぶ年代別代表のレギュラー争いにも食い込みたいところだ。

 高校トップレベルの選手たちとの毎日や欧州での経験したことのない環境のなかでレベルアップして帰ってくる。「(欧州では)自分の持ち味のスピードとかを試しながら、いい機会なので、しっかり自分がレベルアップできるようにしてきたいです。ボクはまだ来年も選ばれる可能性があるんですけど、1回のチャンスだと思っているので、ここでしっかり結果を残してきたい。チームとしては優勝を目指して個人としてもチームに貢献できるプレーができたら一番いいかなと思っている」。

 緊張もあったという合宿当初から徐々に慣れて、自分のスピード、技術を周囲に活かしてもらえるようにもなっている。高校選手権で得点王を分け合ったFW仙頭啓矢(京都橘高3年)とともに、選手権得点王が海外でゴールを量産する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP