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4戦連続無失点で首位返り咲き、栗原「優勝は意識している」

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[10.19 J1第29節 横浜FM1-0広島 日産ス]

 4試合連続無失点で首位決戦を制した横浜F・マリノスだが、DF栗原勇蔵の表情は浮かなかった。「最近の広島戦はうまくハマって、いい結果が出ていたけど、今日は意外に整理できていなくて、ズレがあった」と素直に振り返った。

 これまでの広島戦は栗原とDF中澤佑二の両CBがFW佐藤寿人をマークし、ダブルボランチが広島のシャドー2人をケアしてきたが、この日は樋口靖洋監督からボランチが相手のボランチを見るように指示が出ていたという。

「今日はアオちゃん(青山敏弘)が前に持ち出してきて、だれが見るのか、そこでズレができた。監督はボランチがボランチに行くというのにこだわっていて、監督と選手の間でギャップがあった」

 ダブルボランチが相手のシャドーを見るのか、ボランチの位置から上がってきたMF青山敏弘を見るのか、曖昧になる時間があった。「やるのは選手。ピッチの中で修正したり、ハーフタイムに修正したりしたけど、あまり意見がまとまらずに試合が終わった。失点ゼロで終わったのはよかったけど、次やったらどうなるか分からない。しっかりまた整理したい」。無失点にも納得することなく、反省の言葉が続いた。

 とはいえ、結果には満足している。「今日、勝つのと負けるのとではだいぶ違う。また首位に戻って、残り5試合。また一歩、優勝に近づけた」。目の前の一戦一戦に集中してきたが、シーズンもいよいよ大詰め。優勝を争うライバルの結果や勝ち点差は嫌でも気になる。「残り5試合。さすがにもう優勝を意識している」と話す栗原は「次は大分。一個一個勝って、優勝できれば」と表情を引き締めていた。

(取材・文 西山紘平)

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