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3度目の国立決勝に臨む浦和DF那須、「幸せに思わないといけない」

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 浦和レッズのDF那須大亮は、聖地・国立競技場での優勝と縁がある。磐田在籍時の10年には、広島を下してナビスコ杯を制し、柏在籍時の今年の元日には、G大阪を下して天皇杯を制している。「まず、この環境でできることを選手として幸せに思わないといけない。決勝ということでまわりも注目するし、メンタル的にもアガるんでしょうけど、楽しむという部分までもっていけるか。そうすれば90分を通して必ずいいプレーができる」。13年ナビスコ杯決勝を翌日に控えた公式練習後に、那須は決勝戦への臨み方を明かした。

 那須は昨季まで在籍した柏との一戦を前に、今年ゴールを量産している柏のエースFW工藤壮人に対して警戒を強めた。「ゴールの感覚は、去年からいいモノを持っていた。メンタルとか見えない部分での成長は多々あるとは思うけど、工藤が持っているモノを今年出しているだけだと思う」。

 出場停止のMF大谷秀和とDF橋本和に加え、DF鈴木大輔、DFキム・チャンス、DF山中亮輔もケガで欠場が決定的な柏。反面、MFレアンドロ・ドミンゲスとDF増嶋竜也が復帰するなど、スタメンの予想はつきにくいが、工藤は「(ポジションは)いつもの場所」と語っており、那須と工藤との攻防は決勝戦の見どころのひとつになるだろう。

「自分たちのサッカーを90分通してどこまでできるか。自分たちがどういいプレーをするかにかかっている。どこがこようが不安はない」。あくまで、敵は自分たち。国立での決勝と相性のいい那須だけでなく、浦和の選手たちは一様に、9年ぶりとなるナビスコ杯制覇に向けて自信をみなぎらせていた。

(取材・文 奥山典幸)

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