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J新人王の18歳FW南野、サッカーノートに刻んだ来年のビジョン「ブラジルへ行く」

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 セレッソ大阪の18歳、FW南野拓実が13年Jリーグのベストヤングプレイヤー賞を獲得した。トップチーム昇格を果たしたばかりのルーキーはJ1で29試合に出場して5得点。最終節の浦和戦で2ゴールを決めるなどインパクトを残したが本人は「まだまだ」と気を引き締める。来年、「ブラジルに行く」とW杯出場のビジョンを口にする逸材がルーキーイヤーのJリーグやW杯へ向けた思いを語ってくれた。

―プロとしてのルーキーイヤー終えて、満足している?それともまだまだという思い?
「まだまだやらなアカンと思います。(柿谷)曜一朗クンがチームメートにいて、20点以上取っている中で追いついていけていないし、ひとり曜一朗クンに負担がかかったと思うし、決め切れたところがあった中で決め切れていない自分がいた。そういう意味ではまだまだやっていかなアカンなと思います」

―自分の中で目標の数字があった?
「二桁というのを自分の中で考えていた中で取れなかったんで、まだまだやるべきことがあるのかなと思います」

―それでは新人王を取ったことは嬉しい!というよりも複雑な思い?
「取れたことは素直に嬉しいですし、自分の自信につながると思うんですけど、イメージしていた結果よりはまだまだだと思う。だから、もらえたことは素直に受け止めてこれから新人王というふうに見られると思うし、だからこそもっといいプレーをしていかなければいけない。来年は2年目で一番難しい時期とも言われたりしている。自分の中でしっかりと見つめ直して頑張って行きたい」

―夏にケガして離脱した後は自分の中で開き直りと焦りとどちらの方が強かった?
「焦りはあったんですけど、ひざのケガやったんで『慌てん方がいい』とみんなに言ってもらえたし、自分のやるべきことをやっていれば、それが復帰した後につながると思っていたのであんまり、焦りはなかったですね」

―最後は上向きで終われた印象だが
「復帰してからクラブが優勝争いしていて、自分の中でも充実していたし、試合に出させてもらっていたので、気持ち的にもキレずにやれたし、やっていく中でケガの怖さもなくなっていった。最後はいいコンディションで終われたんじゃないかと思います」

―あと5試合あったら目標の二桁までいったと思うが
「自分の中でも最後の試合が一番手応えを感じました。それは来年につながると思うので、いい形で終われたのは良かったと思います」

―新人王を獲得して後輩たちも盛り上がっていたようだが?
「ボクもユース上がりの選手たちを追いかけてきたし、今は自分が追いかけられる立場になったので、しっかりとやらないかんなと思います。そういうサイクルがセレッソにあるので、それはいいことだと思います」

―育成組織の先輩でもある柿谷選手のプレーは参考になる部分が多い?
「同じ練習をしていて、シュートの技術とか凄く高いですし、参考になることが多かった。代表へ行っているので、自分も代表を凄い身近に感じる。だから、なおさら強く思うこともあるし、刺激になりました」

―2か月前のインタビューでは来年のW杯に出たいという話をしていた。そのためには柿谷選手に追いつき、追い越さないとそのステージには立てない
「だからこそ自分がやるべきことをやってチームで結果を残すことだと思う。来年の開幕からバリバリやっていかなダメやと思うんですけど、狙っているんで、しっかりと結果を残していきたい。(W杯を目指すのは)プロなんで、当然やと思います。それを目指すくらいじゃないと、自分が目指している世界には追いつけないと思う。当たり前のことやと思います」

―先輩との食事などで世界への思いは強くなってきている
「そうですね。身近に感じますし。曜一朗クンと(山口)螢クンがJリーグでも活躍していたら、ああいうところ(日本代表)へ選ばれるし、活躍できることを証明してくれたので、自分自身もいけるんじゃないかと。ボクだけじゃなくて、みんな刺激になったと思います」

―抽選会とか見てW杯の印象は
「難しい戦いになると思いますけれども、自分自身としてもサッカーやっている以上夢見る舞台なので、出たいっすね」

―海外の同世代の選手で、注目している選手はいる?
「いないですね。(年代関係なしでも)いない。あまり海外のサッカー見る時間がないので、知らないだけかもしれないですけど、世界だったら自分と同じ年で出て活躍している選手もいてると思う。自分もまだまだ、バリバリにやっていくくらいじゃないと届かないと思う」

―将来について、明確なビジョンは持っている?
「細かくは言えないですけど、自分的にはめっちゃ具体的なものがある。結構ノートに書いたりしています」

―思い描いているビジョンに比べて、今の現在地は?
「ちょっと足りていないですね。(それは二桁得点できなかったから?)そうですね」

―最近、Jリーグでは高卒1年目の選手で特別な成績を残した選手はいないが、自分はその二桁という目標を達成しなければと思っていた?
「自分の最終目標から考えて今、自分がそれくらいやらなければダメだと思う。だからこだわりますし、来年2年目ということで難しい年になるんでしょうけど、自分にとっては勝負の年になると思う。ワールドカップもあるので、しっかりその目標に向かってやっていきたいですね」

―書き込むのは日記のようなもの?
「ふと思ったことを書き込むサッカーノート的なものですかね、試合の中でひとつのプレーで印象に残ったことを書き込んだりします。自分のビジョンを明確に書き込んでそれに向かってやっていかないと成功しないと思う。成功している人ってそういうところをやっているじゃないですか。だから自分も大事やないかなと思っています。モチベーションにもなる。書かな忘れてしまうし。(そのノートのビジョンは決して高めではなく、)理想の自分を描いていますね」

―出来なかったものもある?
「それは全然あります。今年やったら優勝してとか、あったんですけど。ただ、無理やったことは無理やったで結構割り切っている」

―来年のところにはなんと書いてある
「『ブラジルに行く』っていうのは書いているので、そこを目指してやっていきたい」

―来シーズンゴールを決めきるために必要なことは?
「1年間リーグ戦を戦うと、1点の重みを感じたし、あの時決めていればよかったというシーンが多かった。曜一朗クンやったらそういうところでやっぱり勝負強いし、だからこそそこを評価されてフル代表に呼ばれたと思う。日頃の積み重ねが大事になってくると思う。そこにはこだわっていくことが大事だと思います」

―差はどういうところに感じる?
「シンプルにシュートの技術の差やと思いますね。曜一朗クンはそういうところが高い。シュートの技術を上げていかないといけない」

―できると思っているプレーができていない感じ?技術の部分で少しズレてしまう?
「自分がやっていて思ったんは、シュートを打った時に相手に当たるんですよ。あそこでもう一個運んだ方が良かったとか思うことが多くて、その中で(最終節の)浦和戦の2点目とかは結構自分が狙っていた形が出せたし、自分が得意としているプレーを出せた。点を取るにあたって、ああいうひとつの形を持っているの大事やと思います。その中で精度を高めること。これまでは焦って撃つことがあったので、もう一個冷静にやれるか。曜一朗クンは練習見てても落ち着いているし、自分はそういうところが足りないところかなと思います」

―浦和戦は焦らずにできた
「あのシーンはずっとイメージしていたシーンなんですよ。狙って打った。今シーズン相手に当たることが多くて、それがやっと形になった。これからあそこの質をもっと高めていかないかんと思います」

―見ている側にとってはインパクトがあったが、浦和戦は自分自身のキャリアの中でも重要な試合になった
「今シーズンでは一番、自分自身としても手応えを掴んだ試合だと思います」

―来年のJリーグでの目標は
「二桁取るのはひとつの目安になると思うし、2年目やったらふつうに取っていかなイカン数字やと思う。取れるだけゴール狙っていきたいですね。点が取れたら乗ってくる。(今シーズンも)あと何試合かあってほしかったですけど、来年につなげていきたい」

―最後にセレッソカラーのスパイク「プレデター リーサルゾーン」について。初めて見た印象は?
「バッチリやなと思いました」

―桜色は好き?
「私服に取り入れたりはしないですけど、『あ、セレッソ』と思う。ボクはめっちゃ気に入っていますね」

―5ゾーンなど特徴的なスパイク
「雨の日のボールコントロールとか、その日のコンディションとか足のフィット感によって変わってくるんですけど、このスパイクやったらタッチした感覚のときにいつもと変わらないんですよ。それは自分のプレースタイル的にプラスになりますし、このスパイクは本当に自分にピッタリだと思います」

―雨の日のボールタッチはやはり違う?
「(天然)皮のスパイクだとターンの時とか中で感覚が変わったことがあった。でもこれは人工皮があまり伸びひんし、自分のプレースタイル的にターンが多いので、そこで気にならないのは自分がスパイクに求めるところやし、このスパイクはそれを叶えてくれている」

―スパイクでプレーは変わりますか
「昔は気にならなかったんですけど、今は気にしますね」

―「プレデター リーサルゾーン」は慣れるまで時間がかからない?
「全然。届いたスパイクを1回目(の着用)で試合で履いたりするんですよ。信頼しているというか、バッチリなんで! しかも軽いし、ホンマに自分の求めるところを叶えてくれるスパイクだと思います」

―このスパイクとともにブラジルへ
「ホンマにバリバリ開幕からやらなアカンと思う。そこを目指して、このスパイクでしっかり頑張っていきたい」

(取材・文 吉田太郎)



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