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[CL]一瞬ヒヤリも余裕の試合運びでパリSGが8強入り

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[3.12 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦 パリSG2-1レバークーゼン]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は12日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、パリSG(フランス)はホームでレバークーゼン(ドイツ)と対戦し、2-1で勝利した。2試合合計6-1としたパリSGは2シーズン連続の8強入りを決めた。

 初戦で4-0の勝利を収め、大きなアドバンテージを手にしたパリSGはFWエディンソン・カバーニが負傷から復帰したものの、MFチアゴ・モッタ、MFブレズ・マトゥイディ、DFマクスウェルら主力を温存。ベスト8進出には4点差以上の勝利が絶対条件となるレバークーゼンもエースのFWシュテファン・キースリンクやFWソン・フンミンらをベンチスタートとさせた。

 試合前にDFオマル・トプラクが「逆転する可能性はごくわずか」と語っていたように、勝負をあきらめたかのようにも映ったレバークーゼンが試合開始から積極的に攻撃を仕掛ける。前半2分にMFエムレ・カンがファーストシュートを枠内に飛ばすと、同6分にはDFジュリオ・ドナーティのクロスをMFシドニー・サムがヘッドで叩き込んで先制点を奪う。「突破するには奇跡が必要」と語っていたサムのいきなりのゴールで言葉が実現する可能性がわずかに広がった。

 しかし、あっさりとパリSGがその希望を打ち砕く。前半12分にカバーニのパスからFWズラタン・イブラヒモビッチが狙ったシュートはGKベルント・レノのセーブに遭うが、ボールはゴールラインを割ってCKのチャンスを得る。するとMFヨアン・キャバイエのCKをDFマルキーニョスが豪快にヘッドで合わせて、あっという間に同点に追い付いた。

 前半17分にはイブラヒモビッチにバーを叩くシュートを放たれるなど、ピンチを招いたレバークーゼンにビッグチャンスが訪れたのは同27分だった。FWエレン・デルディヨクがDFクリストフ・ジャレにPA内で倒されてPKを得る。しかし、MFシモン・ロルフェスのPKはGKサルバトーレ・シリグに完全に読まれて、勝ち越すチャンスを逃してしまった。その後は決定機を作るには至らず、前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半に入っても決してあきらめずにゴールを狙いに行くレバークーゼンだったが、スコアを動かしたのはパリSGだった。後半8分、キャバイエのパスを受けたDFルカ・ディニュが左サイドを切り裂いてマイナスのクロスを送ると、走り込んだFWエゼキエル・ラベッシが右足で流し込んで逆転に成功した。

 得点直後の後半9分にはドナーティに決定的なシュートを許すも、前半にPKを止めたシリグが好セーブを見せてゴールを守る。完全に波に乗った守護神の勢いは止まらない。同12分にはゴンサロ・カストロの強烈なミドルシュート、さらに同20分にはデルディヨクの至近距離からのシュートをセーブして得点を許さない。

 どうにかして点差を詰めたいレバークーゼンは後半22分にソン・フンミンとFWユリアン・ブラントを同時に投入するが、直後にカンが2枚目のイエローカードを提示されて退場。するとパリSGは数的優位に立ったこともあり、エースのイブラヒモビッチをベンチに下げる余裕を見せた。その後スコアは動かなかったものの、初戦に快勝したパリSGがホームでの第2戦もきっちりと勝利を収めてベスト8へと駒を進めた。


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