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[MOM994]横浜FMユースMF田崎遼太郎(2年)_チームを頂点へ導いた2戦連続2G!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.23サニックス杯国際ユース大会決勝 横浜FMユース 2-0 U-17日本代表 グローバルアリーナ]

 2試合連続の2ゴール。「何か持っているし、必ずゴールを決めてくれるので信頼している」と主将のDF佐藤陸が評するMF田崎遼太郎が眩い輝きを放ち、横浜F・マリノスユースにサニックス杯初優勝をもたらした。

「今年は攻撃というより、守備のチーム」と説明するように佐藤、GK田口潤人、MF小松駿太と後方にタレントが揃えるのが今年の横浜FMユースの特徴。彼らの良さを活かした守備からショートカウンターでゴールに向かう形が攻撃の主となる中、トップチームのFW斎藤学の技術を参考にしているという緩急をつけた彼のドリブル突破は攻撃にアクセントを加える武器だ。

 この日も左サイドから中へと果敢に切り込んで両チーム最多となる5本のシュートを放ち、前半26分には先制点を獲得。後半28分には「自分は守備的ではなく、サボる事が多い」と話しながらも、高い位置からのチェックでボールを奪い、「自分で抜いていてもビックリした」と緩急をつけたドリブルで3人をかわして追加点を奪った。

 加えて、前日の準決勝・神戸U-18戦ではドリブルともう一つの武器であるFKで2ゴール。1学年上の先輩であるDF上野海の蹴り方を真似ながら覚えたキックは1点をリードされ、「めっちゃボールを回されて、萎え気味だった」チームに再び息を吹き返し、逆転勝利をもたらす大きな要因となった。「攻撃陣がゴールを奪うと、チームが勢いに乗ると思うので、いつも意識している」という言葉通り、準決勝、決勝で彼がこなした仕事はチームを後押しするには十分だった。

 左ふくらはぎを痛め、昨年末から戦線を離脱。復帰したのは2月末で、本格的に実戦復帰したのは今大会から。グループリーグでは「ドリブルで仕掛けられなかった」と悔やんだように、結果は残したものの本調子には戻り切れていない。「いい状態で大会を終えられて良かったけど、まだまだレベルアップしないといけない。チームを離れていた分をこれから返さないといけない」と意気込んだように、プリンスリーグ関東が始まる4月以降はより輝きを増した彼の姿が見られるはずだ。

(取材・文 森田将義)

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