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[練習試合]右SBでアピールの宮原、U-19代表不動の4バックに食い込むか

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[3.26 練習試合 U-21日本代表候補 4-2 U-19日本代表候補 味フィ西]

 不動の4バックの一角を崩すか。U-19日本代表候補はこの日、主力の右SB広瀬陸斗(水戸)が負傷欠場。代わって、13年U-17W杯日本代表組のDF宮原和也(広島)が右SBを務めた。宮原は前日のVONDS市原戦ではボランチとしてプレーしていたが、ユーティリティー性の高さを活かしてSBでしっかりとアピール。「サンフレの紅白戦とか、今のフォーメーションでやったりしたことがあった。やることは変わらないかなと。自分でもやれたのかなと思います」と手ごたえを口にした。

 U-19代表の最終ラインは広瀬、内山裕貴(札幌)、三浦弦太(清水)、内田裕斗(G大阪)の4人が発足当初からほぼ不動で4バックを務めてきた。特に最終ラインは彼らの中に割り込んでいく選手がいない状況。その中で宮原が台頭してきている。この日は自信を持っている守備面で2歳年上の選手たちに怯むことなくボール奪取。加えて、2本目に田村亮介(京都)へ決定的なクロスを通したほか、右サイドで相手を剥がす技術も見せた。時間が経過するにつれて自信が深まり、攻撃参加する回数も増やしていった。連係面では「初めてSBやった中でみんなとの連係でもやれたかなと思います」と喜んだ一方、「ボクのマークが下りた時に自分が見るか、SHの人が見るかというのがあった。守備の行き方をもっともっと話し合っていきたいなと言われました。まだまだ自分的にもミスが多いので、修正していかないといけない」と課題を口にしている。

 世界16強へ進出したU-17W杯ではCBとして同世代のアタッカーたちと対峙してきた。その中で「読みだったりそういうのは通用したと思っている。それは自分の良さでもあるので、どんどん出していきたい」という。再びアジアを突破して世界へ勝ち進むことが目標。「自分たちの代でもそこを通過したいと思っているし、日々の練習からもっと自分を高めていきたいです」と力を込めた。鈴木政一監督が「彼の能力は高いと思います。ただ甘いところがある。(自分の)間合いでチェックしていると思っているけれど、もうちょい厳しいアプローチしないとオフのプレーヤーたちが狙いを持てない。経験していけば、彼は凄い高い能力を持っていると思っている」と期待するDF。「自分の良さをどんどん出してやっていきたい。どのポジションでもやっていきたいと思っています」という万能型が課題を改善してポジション取りへ挑む。

(取材・文 吉田太郎)

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