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[練習試合]U-19代表FW南野が強烈インパクト、U-21代表・手倉森監督も絶賛「彼はさすがだなと思った」

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[3.26 練習試合 U-21日本代表候補 4-2 U-19日本代表候補 味フィ西]

 U-21日本代表の手倉森誠監督は試合後、「点取った時は『やっぱり取ったか』という、そんな気持ちにさせますよ。あれだけ中盤で劣勢になっても彼は虎視眈々とチャンスを狙っているという姿勢については、自分は『怖い選手だな』と思いながら見ていた。怖いんだ、怖いんだと。変な取られ方をしたら怖いんだと思いながら本当にプレーしたかというと我々のチームの希薄さがあった。そういう意味では、彼はさすがだなと思った。彼自身としてはここ(U-21日本代表)を飛び越えてフル代表に行きたいと思っているんじゃないですか」と称賛する言葉を並べた。この日ピッチでは日本の次世代を担うU-21日本代表候補、U-19日本代表候補の選手たちがプレーしたが、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督をはじめ、会場に訪れた人々の脳裏にもっともインパクトを残したのはU-19日本代表候補としてプレーしたFW南野拓実に違いないだろう。

 U-19代表候補のトップ下として先発した南野はJ1、ACL等の過密日程によるコンディション面を考慮されてわずか30分間だけの出場。相手にボールを握られ、DFも縦パスのケアを怠らずにカバーリングを続ける展開で南野はなかなかいい形でボールに触ることができなかった。それでも1チャンスを狙い続けると、1本目22分、ショートカウンターからFW宮市剛のパスを受けて右足で先制ゴール。さらに25分にも左サイドでの鋭い飛び出しから相手オウンゴールを誘発し、その他にも球際で戦う姿勢を見せ、一瞬のキレでDFを振り切って決定機をもたらすなど存在感はピカ一だった。

 C大阪では日本代表FW柿谷曜一郎やウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランらJリーグを代表する名手たちとプレー。その中でも推進力十分のダイナミックなドリブル、圧巻のコントロール技術やスルーパスで彼ら以上に印象を残す試合もある。3年前の11年U-17W杯でU-17日本代表として南野とともに戦い、この日は対戦相手として対峙したCB岩波拓也(神戸)も「(30分間の出場時間で)結果を残してくる。ゴールへ対するこだわりはあれだけセレッソで試合に出て、あれだけいい選手とプレーする中でついたのかなと思う」と成長を認めていた。

「出来たか、出来ていないかと言えばまだまだ出来ていない」と本人に満足感はなし。それでも周囲に残したインパクトは十分だった。C大阪で主力を担うためにU-19代表のすべての活動に参加している訳ではないが、この日示したように、加わればやはりチームをガラッと変える存在。4大会ぶりのとなるU-20W杯出場を目指すU-19代表での活躍することはもちろんだが、リオ・デ・ジャネイロ五輪を目指すU-21日本代表の手倉森監督にもその存在を強烈に印象付けた。ザッケローニ監督やA代表のコーチングスタッフ陣の前でのアピールにも成功。U-20W杯、五輪の前に、南野が自らつけているサッカーノートに「プロなんで、(目指すのは)当然やと思います」と刻んだ今年の目標、日本代表として「ブラジルに行く」もかなえるか。

(取材・文 吉田太郎)


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