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[CL]香川フル出場のマンUは先制するも、バイエルンに逆転負けでベスト8敗退

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[4.9 欧州CL準々決勝第2戦 バイエルン3-1マンチェスター・U]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は9日、準々決勝第2戦を行い、日本代表MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は、アウェーでバイエルン(ドイツ)と対戦した。第1戦に続き、マンチェスター・Uが先制したが、バイエルンもすぐに追いつく。さらにジョゼップ・グアルディオラの戦術変更がはまり、2ゴールを挙げて3-1で勝利。2試合合計スコアを4-2としたバイエルンが3季連続の4強進出を決めた。香川はフル出場し、豊富な運動量で好機に絡んだが、バイエルンに対してキャリア初の黒星を喫することとなった。

 MFバスティアン・シュバインシュタイガー、MFハビ・マルティネスを出場停止で欠くバイエルンは、4-3-3の布陣でMFトニ・クロースをアンカーの位置に置き、2列目にMFトマス・ミュラーとMFマリオ・ゲッツェを並べて、試合に臨んだ。対するユナイテッドは、負傷を抱えていたFWウェイン・ルーニーが先発に復帰し、FWダニー・ウェルベックと2トップを組んだ。

 最初にチャンスをつくったのは、敵地に乗り込んだユナイテッドだった。前半8分、FWダニー・ウェルベックからの落としを受けたMFダレン・フレッチャーが前方にロングボールを入れる。これをFWウェイン・ルーニーが受けて、PA内で一度はDFダビド・アラバをかわす。左には香川もいる状況だったが、ルーニーはプレーの選択に迷っている間に体を寄せられて、右足のシュートはDFにブロックされた。

 バイエルンは前半16分、MFフィリップ・ラームが中央から右にボールを展開。これを受けたMFアリエン・ロッベンが中に切り込み、縦パスを入れる。これがDFに引っ掛かってこぼれると、自ら拾ってシュートを放ったが、これは大きく枠を外れた。その後も、MFマリオ・ゲッツェとMFフランク・リベリの絡みでゴールに迫るなど、バイエルンがユナイテッドゴールを脅かす。

 押し込まれるユナイテッドも、前半17分には香川が前を向いてルーニーにボールを預け、ルーニーが左からあげたクロスに、逆サイドでMFアントニオ・バレンシアが合わせてゴールネットを揺らしたが、バレンシアの位置がオフサイドで、得点は認められなかった。

 前半41分にも前に行こうとしたユナイテッドからボールを奪い、ロッベンが右サイドからドリブルを仕掛ける。得意の形で中央に切り込み、左足でシュートしたが、ロッベンのシュートはDFにブロックされて得点にはならず。前半は0-0のまま折り返した。

 ボールを保持されても決して悪い流れではなかったユナイテッド。後半10分には香川がシュートを放ったが、GKマヌエル・ノイアーに阻まれる。それでも、その2分後、先に試合を動かしたのは、マンチェスター・Uだった。バレンシアが右サイドを突破してクロスを上げる。これを攻め上がっていたエブラが左足で豪快にシュート。ボールはゴール右上隅に決まり、ユナイテッドが第1戦に続き、先制ゴールを挙げた。しかし、バイエルンも黙ってはいない。先制点からわずか2分。左サイドからのクロスを、FWマリオ・マンジュキッチがヘッドで合わせて、試合を振り出しに戻した。

 後半20分にバイエルンは、MFマリオ・ゲッツェをベンチに下げ、DFラフィーニャを起用、布陣を4-2-3-1に変更した。この采配が試合を動かした。ミュラーがスペースを使う回数が増えると、後半13分に右サイドからロッベンが右足で折り返したボールをFWトーマス・ミュラーがゴールに沈め、2試合を通じてバイエルンが初めてリードを奪った。

 ユナイテッドも後半29分には、ダレン・フレッチャーを下げて、FWハビエル・エルナンデスを起用し、ルーニーをボランチに下げた。しかし、バイエルンの選手交代のようにはいかなかった。逆に31分には右サイドからロッベンが中央にドリブル突破。エブラを抜き、ビディッチをかわしたところで左足シュート。ビディッチに当たったボールはゴール左隅に決まり、バイエルンがリードを2点に広げた。

 攻めるしかないユナイテッドは、後半36分にウェルベックを下げて、MFアドナン・ヤヌザイを起用する。しかし、ゴールを挙げることはできずに1-3で敗れ、今季の主要タイトル無冠が決定。来季の欧州CL出場も絶望的となった。一方、2試合合計4-2としたバイエルンが、3シーズン連続の4強進出を決めている。


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