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日立台で初の無失点もドロー終戦…柏DF近藤「守備だけでは勝てない」

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[4.19 J1第8節 柏0-0横浜FM 柏]

 今季初めてホームで無失点に抑えた柏レイソル。無失点は第4節の徳島戦(2-0)以来、4試合ぶりだ。3バックの中央で守備を統率するDF近藤直也は、「流れの中ではやられていない。セットプレーが多かったから押し込まれているイメージだけど、守備は安定していた」と手応えを口にする。

 今季はリードを奪いながら持ちこたえることができずに失点する場面が多いが、90分間横浜F・マリノスにゴールを割らせることはなかった。15日のACL全北現代戦で2ゴールを挙げたMF齋藤学の特長であるドリブルにも、落ち着いた対応を見せたとDF鈴木大輔は振り返る。「中に入ってくるときは俺が責任を持って(マークに)付くと思っていたし、(高山)薫くんがサイドの対応をしてくれたのが大きかった。少し変化はつけられたけど、最終的にはやられなかった」。齋藤が得意とする左サイドから中央に切り込むドリブルは中央を厚く守る柏の網に掛かり、スペースでボールを受けようとしてはオフサイドトラップの網に引っかかった。

 縦横無尽に動いてボールに絡み、自身も今季最高の出来だというプレーを披露していた、MF中村俊輔封じにも成功。ボランチのMF大谷秀和とMFハン・グギョンがファーストDFとしてアタックし、かわされても2人目、3人目と囲んで決定機を演出させなかった。

 この日、これまでの試合のようにGK菅野孝憲が目立つ危険な場面はなかった。しかし、得点を感じさせた場面は前半にFW工藤壮人が放ったシュートだけで、今季披露している相手を一方的に押し込む時間帯はなく、ゴールは遠かった。「守備だけでは勝てない」。近藤の言葉が、この試合の柏に何が足りなかったのかを象徴していた。

(取材・文 奥山典幸)

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