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デビュー戦も国立だった…完封勝利の岐阜GK川口「特別なエネルギーがある場所」

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[5.3 J2第11節 東京V0-1岐阜 国立]

 FC岐阜の元日本代表GK川口能活が東京V戦で先発すると、慣れ親しんだ国立競技場のピッチで完封勝利に貢献した。試合後には「キャリアのなかでも特別なスタジアム」と話し、今年7月から建て替え工事に入る聖地・国立競技場での思い出を語った。

 川口がプロデビューを果たしたのは、横浜FMで在籍2年目に迎えた1995年4月26日、国立競技場で行われた柏戦だった。当時の試合では、奇しくもこの日と同じスコアの1-0で完封勝利に貢献。そこから、長いプロ生活をスタートさせると、今日までJリーグでは通算432試合。A代表では116試合に出場してきた。

 この日の試合でデビュー戦同様に完封した川口は「GKとしては理想的な1-0というスコア。完封できて良かった」と安堵の表情。「デビュー戦も国立だったし、自分の中では外せないスタジアム。(国立最後の試合に出られて)巡り合わせかと思う」と微笑んだ。

 現在の国立競技場で日本代表としても多くの試合を戦い、ゴールマウスを守ってきた。38歳となった守護神は「常に何かが味方をしてくれるし、苦しいときでも、あるいは負けそうなときでも、最後に勝利の女神が微笑んでくれたり、そういういい意味での特別なエネルギーがある場所」と"聖地・国立"を振り返り、「今の国立競技場での終わり方としては、いい終わり方ができた」と話した。

(取材・文 片岡涼)

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