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[JFAプレミアカップ2014]痛みを「気持ちとアドレナリン」で消し去った広島ジュニアユースFW明比が千金弾!!

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[5.5 JFAプレミアカップ決勝 広島ジュニアユース 2-0 柏U-15 J-GREEN S1]

「自分が点取って勝つことだけをずっと想像していて、それが想像通りになったので、本当に最高です」。サンフレッチェ広島ジュニアユースのFW明比友宏は先制点を奪って優勝に貢献。表彰式では涙を流して日本一を喜んだ。

 チームに対して迷惑をかけたという思いがエネルギーだった。そして大一番でのゴールで信頼を取り戻した。明比は1次ラウンドでGKと交錯し、右足首を負傷。その影響によって同最終戦を欠場し、新潟U-15との準決勝も前半だけしかプレーできなかった。得に準決勝では試合開始直後に放った右クロスからの右足ボレーなど前半だけでシュート5本。決定的なシュートを連発しながらも無得点に終わっていた。「怪我で迷惑かけたり、準決勝ではチャンスがいっぱいあったのに決められなくて、PKまで持ち越して、チームのためにできていなかった」と悔しがる。

 ただ「気持ちとアドレナリン」で痛みを頭から取り除いて臨んだ決勝では、前半11分に値千金の先制ゴール。右オープンスペースを突いてサポートに来たFW藤原悠汰へボールを預けると、自身はゴール前へポジションを取り直し、中央のMF川村拓夢のスルーパスから「GKの股が一直線に見えた感じだった」と右足シュートでGKの股間を射抜いて歓喜をもたらした。

 自らのゴールで掴んだ世界大会「マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールド・ファイナルズ」(8月、イギリス)への切符。「とにかく点を取ることがボクのプレーなので、とにかく誰よりも点取って、自信をつけてきて、(帰国後に)クラブユース選手権とかあるのでそれをぶつけたい」と明比は世界で自信をつけて帰ってくることを誓っていた。 

(取材・文 吉田太郎)

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