横浜F・マリノスは8日、2013年度の決算が確定したと発表した。

　横浜FMは昨季、J1最終節で広島に逆転優勝を許し、2位に終わったが、天皇杯では決勝で広島にリベンジを果たし、21大会ぶりの優勝を飾った。クラブによると、リーグ最終戦まで優勝争いを演じたことで、ホームゲームの平均入場者数は2万7496人と、前年比19.8%増加。グッズ販売も前年比11.2%、スポンサー収入も前年比15.0%増加し、獲得賞金も2.7倍となったことで、売上高が大きく増加した。また、最小限の費用増に抑えたことにより、営業損益は前年度に比べて5.1億円改善し、900万円の黒字となった。

　一方、2012年度末時点で16.8億円の累積損失を発表していたクラブには、これを2014年度中に解消することが求められていた。そこで、2010年以降、ユニフォームスポンサーとしての広告料に絞り、安易な損失補填は行わないとしてきたスポンサーの日産自動車が、構造改革にチャレンジしたクラブの成果を公正に評価した上で、緊急避難的な措置として、損失補填を実行。これにより債務超過解消の見通しが立ち、クラブライセンス制度によるライセンス剥奪のリスクは回避できる見通しとなった。