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守護神として臨むW杯、川島「4年前からここを意識してきた」

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 日本代表GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)が鹿児島・指宿合宿4日目となった24日の練習から合流した。

「ようやくという気持ち。4年前、(南アフリカW杯の決勝トーナメント1回戦で)パラグアイに負けたときから、ここを意識してやってきた。そういう意味では、気持ちの変化はそこまでない。1%でも2%でも、ここから自分としてもチームとしてもレベルアップできれば」

 ベルギーリーグではレギュラーシーズンを首位で終えたが、プレーオフで2位に終わり、惜しくも優勝を逃した。18日までシーズンを戦い、21日に帰国。束の間の休息を挟み、前日23日に鹿児島入りし、指宿市内の宿舎でチームに合流した。

「頭を切り替えるだけで、プレーオフが終わってもシーズンが終わったという感じではなかった。気持ち的にもフィジカル的にも、シーズン中と変わっていない」。長いシーズンの締めくくりが、4年間の集大成となるブラジルW杯。4年前は本大会直前のイングランド戦から急きょ正GKとなり、W杯に臨んだが、「いろんな意味で人生の転機だった」南アフリカW杯と今回では、大会に臨む心境も自信もまったく違う。

「代表に対する気持ちは4年前と変わらないけど、この4年間で海外に出て、より厳しい中でやってきた。世界で勝っていくにはどうすべきかを経験できたことは大きな違い。4年前はイメージの中でやらないといけなかったことが、今はより明確になっている」

 4年間、守護神として日本のゴールを守ってきた自負。帰国直後に古巣の川崎Fを訪れ、W杯メンバーから落選したMF中村憲剛とも顔を合わせた川島は「憲剛さんだけでなく、そういう選手たちの気持ちも背負っていかないといけない」と表情を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)

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