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“裏カード”も気にしての戦い?内田「大事なのは自分たち」

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 選手は目の前の試合に集中する。日本が決勝トーナメントに進出するためには、まずコロンビアに勝つことが前提条件ではあるが、そのうえでコートジボワールがギリシャ相手に引き分け以下に終わった場合、2位争いには得失点差も絡んでくる。

 コートジボワールがギリシャに敗れた場合、日本は1点差でもコロンビアに勝つことさえできれば、決勝トーナメントに進出できる可能性が出てくるが、コートジボワールがギリシャと引き分けた場合には、日本は2点差以上での勝利か、コートジボワールよりも3点以上多く点を取る必要がある。

 もしも試合終盤になって日本がリードしていた場合、“裏カード”の試合経過によっては、今のリードを守ればいいのか、あるいはもう1点取る必要があるのかなど、状況は刻一刻と変わる。

 DF今野泰幸は「そこ(裏カード)はめちゃめちゃ気になるけど」と本音を漏らしつつ、「監督、スタッフの考えに任せる。僕らは僕らのサッカーをして、勝たないといけない。90分でしっかり勝ち切らないといけない」と力を込めた。

 他会場の経過を気にしながらの試合についてDF内田篤人は「Jリーグも全部、(優勝争いが)最終節までもつれたし、いろんな予選をたくさんやってきた」と、過去の経験談を語った。そのうえで「監督がハーフタイムとか試合中に言うのかどうかは任せるけど、(試合の)入りは普通でいい」と指摘したように、少なくとも前半は気にする必要もない。

「鹿島のときもそうだけど、『大事なのはまず自分たちだ』とオズワルド(・オリヴェイラ元監督)もしきりに言っていた」。大前提は自分たちのサッカー、目の前の試合に集中すること。とにかくまずは強豪コロンビアに勝たないことには何も話は始まらない。とはいえ、試合終盤になって本当に1点をめぐる争いになった場合には、現実的な駆け引きも必要になるだろう。

 後半のエンドにもよるが、右SBの内田がベンチサイドに近ければ、ベンチからの指示は内田がピッチ上の選手に伝える役割を担う可能性もある。「スタジアムの歓声で声が通らなかったら? 僕の声は通るので大丈夫」。そう自信(?)を見せた内田は、状況状況に応じて臨機応変に対応するつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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