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[Fリーグ]すみだはリーグ首位の大分に敗れて、ホーム開幕戦を飾れず

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[7.19 Fリーグ2014/15 第5節 すみだ1-2大分 隅田]

 Fリーグは19日に第5節を各地で行い、フウガドールすみだバサジィ大分と対戦した。今シーズンFリーグに昇格したすみだは、初のホームゲーム。1,284名を集めた一戦で、すみだは首位の大分に食らいついたが、1-2で敗れてホーム開幕戦をモノにできなかった。

 一進一退の攻防が続く中、激しいプレッシングを掛けるすみだが主導権を握る。前半5分には、FP杉尾浩平が反転して鋭いミドルシュートを放ったが、これは右ポストを叩く。同7分にも右サイドからFP太見寿人の折り返しに中央でFP宮崎暁が合わせようとしたが、わずかに合わない。すみだに押されていた大分だが、前半7分には先制点を決める。右サイドからFP冨廣洋平が中央に入れたボールを日本代表FP仁部屋和弘がゴールに流し込み、大分が1点をリードした。

 先制したことで、少しずつ大分に流れができ始める。9分、すみだがセットプレーのチャンスを得るが、トリックプレーをFPディドゥダが読み切り、パスカット。ディドゥダはロングカウンターからシュートしたが、右に逸れて行った。リスタートを早くしたすみだだが、再び大分にボールをカットされ、仁部屋のドリブルからピンチになる。それでも、懸命に戻ったDFが仁部屋のシュートをブロックし、追加点は許さなかった。

 ボールを保持する時間の増えた大分は、12分にFP小曽戸允哉が対面したDFをかわしてシュート。これはGK大黒章太郎がセーブしてCKになったが、そのCKからディドゥダからパスを受けたFP芝野創太がシュートを突き刺し、大分がリードを2点に広げた。

 2点を追うことになったすみだも前半13分に左サイドから太見が強烈なシュートを枠に飛ばしたが、大分GK青柳圭佑がゴールを許さない。前半15分にすみだは、ケガ明けのFP諸江剣語をピッチに送り出す。18分には杉尾が左足のミドルシュートでゴールを狙うが、ボールは左へ逸れていった。それでも18分には太見の落としを受けた諸江が強烈なシュートを叩きこみ、1点差に詰め寄った。

 大分は前半終了間際に、個の力でチャンスをつくる。19分、芝野がカットインからシュートするが、これは右ポストを叩く。同20分にもディドゥダの強烈な直接FKは左ポストを叩いた。すみだも残り1秒、右サイドからの折り返しに宮崎が合わせたが、シュートを右に外してしまい、同点に追いつくことはできずに前半を折り返した。

 後半の立ち上がり、大分がすみだゴールに迫ったが、杉尾の体を張った守備もあり、追加点を挙げられない。対するすみだも4分にはGK青柳がPA外でボールを手で処理して得たFKからFP一木秀之がゴール前に入れた速いボールをFP岡山和馬が合わせたが、クロスバーを越えていった。

 後半8分に大分は、小曽戸が長い距離を走ってボールを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、シュートは枠を捉えられない。すみだも9分に岡山がゴールを狙うが、再びクロスバーを越えて行った。同9分にも宮崎の縦パスを受けた太見が反転してシュートしたが、GK青柳に阻まれた。その後も大分が小曽戸と仁部屋の日本代表コンビで攻めれば、すみだも杉尾、FP田村佳翔がゴール前でチャンスを迎えるなど、両チームともに見せ場をつくる。

 残り時間が少なくなる中で、すみだはセット交代を早くして運動量を保つ。後半13分にも長い距離のダイレクトパスの連続から、最後はゴール前で田村が決定機を得たが、シュートを枠に飛ばせない。同14分にも諸江の縦パスをFP金川武司がスルーし、これを受けた太見が仁部屋を振り切ってシュート。しかし、右に外れて同点に追いつけない。同17分にも再びすみだがゴールに迫ったが、杉尾のシュートはGK青柳に阻まれ、無人のゴールに流し込もうとした田村のシュートも小曽戸がブロックする。

 すみだが大分に圧力を掛け続ける時間が続いたが、後半19分には仁部屋が自陣からドリブルでロングカウンターを仕掛ける。DFを次々とかわした仁部屋のシュートは、すみだGK大黒章太郎が懸命に凌ぎ、3点目を与えない。残り1分を切り、すみだはエースの太見にボールを集めて同点ゴールを目指したが、残り8秒で放ったシュートは右に外れてタイムアップ。大分が前半の点差のまま、2-1で逃げ切っている。次節、すみだはホームで町田と、大分もホームで湘南と対戦する。

<得点者>
[す]諸江剣語(18分)
[大]仁部屋和弘(7分)、芝野創太(12分)

(取材・文 河合拓)

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