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[クラブユース選手権U-18]サッカーライター・森田将義氏による“コイツは見て欲しい”注目11人+22

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 7月24日から「adidas CUP 2014 第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会)」が開催されます。今回は32チームの中から“コイツは見て欲しい”というお薦めの選手を厳選。当初はベスト11を選ぶつもりだったのですが、「アイツも良い、コイツも良い」と気付けば、各ポジション3人ずつ計33人もの選手を選んでしまいました・・・・・・。あくまで、筆者のお薦めであって、他にも素敵な選手はたくさんいます。自分だけのお気に入り選手を見つけるのも今大会の楽しみかもしれません(文・森田将義)。

GK増田将(ジュビロ磐田U-18)
「代表歴がある選手ではないが、この世代屈指の隠れた実力者だ。持ち味である身体を張った果敢な飛び出しは砦になるだけでなく、周囲に勇気も与えている。加えて、「良いプレーをする度に独り言を言っていたら調子が良くなり、段々とチームへの声が出るようになった」という“うるさすぎる”コーチングも見もの」
森田氏推薦注目GK:田口潤人(横浜F・マリノスユース)、林瑞輝(ガンバ大阪ユース)

DF水谷拓磨(清水エスパルスユース)
「攻守の切り替えの速さが目を惹くSB。1試合通して落ちない運動量でボールを引き出し、体幹の強さを活かした持ち上がりからの正確なキックで.攻撃を彩る。左右両SBだけでなく、ボランチやトップ下もハイレベルでこなせるユーティリティーさも魅力」
森田氏推薦注目右SB:安在達弥(東京ヴェルディユース)、石田崚真(ジュビロ磐田U-18)

DF板倉滉(川崎フロンターレU-18)
「184cmの長身を活かしたヘディングで川崎U-18の最終ラインを支えるCB。昨季はボランチを務めたように足下の技術も水準以上で、正確な展開力と持ち上がりで攻撃の口火を切る。今季は主将を務め、開幕前に行われたトップチームのキャンプにも参加した」
森田氏推薦注目CB:庄司朋乃也(セレッソ大阪U-18)、金城ジャスティン俊樹(JFAアカデミー福島U18)

DF高山和真(大宮アルディージャユース)
「決して大型ではないが、跳躍力の高さを活かしたヘディングで相手攻撃陣をシャットアウトするCB。守備面だけでも魅力のある選手だが、より目を惹くのは組み立て能力の高さ。正確な左足キックで前線へのクサビやロングフィードを展開し、攻撃の起点となる」
森田氏推薦注目CB:池田樹雷人(三菱養和SCユース)、町田浩樹(鹿島アントラーズユース)

DF山口真司(ヴィッセル神戸U-18)
「落ち着いた守備と精度の高い左足キックが持ち味の左SB。これまでは的確なポジション取りと冷静な判断を活かした相手に“抜かれない”1対1の対応が目立ったが、トップ昇格を見据え、相手との間合いを詰めた“ボールを奪う”守備を身につけようとしている」
森田氏推薦注目左SB:小林岩魚(ヴァンフォーレ甲府U-18)、高森大夢(JFAアカデミー福島U18)

MF中野雅臣(東京ヴェルディユース)
「左足での柔らかいテクニックが光るアタッカー。182cmという高身長を活かした迫力のあるドリブル突破でバイタルエリアに切り込み、チャンスを作るだけでなく、自らもゴールを奪うことが出来る。トップ下、ボランチに加え、FWとしてもプレー可能」
森田氏推薦注目攻撃的MF:小山亮樹(ベガルタ仙台ユース)、鈴木優磨(鹿島アントラーズユース)

MF姫野宥弥(大分トリニータU-18)
「気の利いたポジショニングと足腰の強さを活かしたボディーコンタクトで相手の攻撃を防ぐ小兵ボランチ。足下の技術や飛び出しのセンスも備えており、アタッカーとしてプレーする事も多い。トップ昇格もあり得る選手だけに、今大会の活躍で昇格を確実な物にしたいところ」
森田氏推薦注目守備的MF:三竿健斗(東京ヴェルディユース)、宮本航汰(清水エスパルスユース)

MF斎藤翔太(浦和レッズユース)
「痒い所に手が届く絶妙なパスで攻撃を組み立てるMF。本来は司令塔タイプの選手だが、受け手としての能力も備えており、トップ下から攻撃を牽引する。加えて、中盤ならどこでもこなす事ができ、昨季はボランチとして守備のセンスも披露した」
森田氏推薦注目守備的MF:手塚竣一朗(アルビレックス新潟U-18)、野中優之介(アビスパ福岡U-18)

MF蓮川雄大(FC東京U-18)
「昨年、ブレークスルーした素材感溢れるアタッカー。181cmという長身ながらも、際立つのはそのスピードと強さ。瞬時に最高速度までギアを上げ、2列目からドリブル突破と相手DFの背後へ飛び出しで相手守備陣を恐怖に貶める」
森田氏推薦注目攻撃的MF:仲村京雅(ジェフユナイテッド千葉U-18)、奥川雅也(京都サンガF.C.U-18)

FW平川元樹(コンサドーレ札幌U-18)
「高い身体能力を活かした突破とヘディングの強さが魅力のFW。「荒削りな選手。まだ試合ごとに波がある」(四方田修平監督)という原石だが、プレミアリーグEASTで得点王争いをするなど覚醒の予感が漂う。本人も『最近、ゴールへのイメージへPAに入る動きが良くなってきた」 と自信を掴んでおり、今大会が飛躍の場となるか注目だ」
森田氏推薦注目FW:川田拳登(大宮アルディージャユース)、鎌田啓義(アルビレックス新潟U-18)

FW高木彰人(ガンバ大阪ユース)
「見た目とプレーはかなりゴリゴリ系」と自認するように、体躯の強さを活かしたドリブル突破でゴールを奪うFW。プレミアWESTで得点王争いを牽引するなど現在、好調をキープする。悩みは『怖いイメージを持たれがちですが、一度話すとなぜかイジられキャラにされる。でも、イジられるのは苦手・・・・・・」ということ」
森田氏推薦FW:齋藤功佑(横浜FCユース)、米澤令衣(ヴィッセル神戸U-18)

[写真]左上から時計回りに東京Vユース・中野、神戸U-18・山口、川崎F U-18・板倉、札幌U-18・平川


執筆者紹介:森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
▼関連リンク
【特設ページ】第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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