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決めるべきところで決めるのがエース、大久保の豪快決勝弾で川崎Fが浦和との上位決戦制す

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[8.9 J1第19節 川崎F2-1浦和 等々力]

 J1は9日、第19節を各地で行い、等々力陸上競技場では3位の川崎フロンターレが2位の浦和レッズをホームに迎える上位決戦が開催された。試合開始早々にともにゴールを奪い合う派手な立ち上がりとなった試合は、前半を1-1で折り返す。後半はなかなかスコアが動かなかったが、後半33分にFW大久保嘉人が決勝ゴールを叩き込んで、川崎Fが上位対決を制した。

 前節の柏戦に敗れて連勝が4で止まった川崎F、2戦連続ドローで首位から陥落した浦和と、ともに白星を獲得したい試合でいきなり先制点を奪ったのが浦和だった。前半2分、最終ラインまで下がったMF阿部勇樹が送ったフィードはDF谷口彰悟のクリアに遭うが、そのクリアボールをMF梅崎司が豪快にダイレクトで合わせて先制ゴールを叩き込んだ。

 しかし、川崎Fがあっという間に試合を振り出しに戻す。先制点を許した直後の前半3分、ゴール前でボールを持ったMF中村憲剛がMF森谷賢太郎へパスを送る。DF数人に囲まれながらも強引に放った森谷のシュートはポストに弾かれたものの、こぼれ球をFWレナトが落ち着いて蹴り込んで、先制点を奪われてからわずか1分で1-1の同点に追い付いた。

 3分間で1点を取り合う激しい展開となった試合は、その後一進一退の攻防が続く。従来の4-4-2ではなく、3-4-3のシステムで挑んだ川崎Fは、守備時には両アウトサイドの選手が3-4-2-1システムを採用する浦和の両アウトサイドの選手を監視。相手の1トップ+2シャドーには3CBが目を光らせて、自由を与えない。しかし、浦和にシュートチャンスを作らせない一方で、ボール奪取後の縦に速い攻撃が浦和守備網に引っかかり、PA付近までボールを運びながらもシュートまで持ち込めない時間帯が続いた。

 それでも川崎Fは前半28分に中村のパスを受けたFW大久保嘉人がミドルシュートを放ち、同37分にはゴール中央で得たFKを森谷が直接狙ったが、大久保のシュートはGK西川周作のセーブに遭い、森谷のFKはDFに当たって勝ち越し点を奪うには至らない。対する浦和は川崎Fの守備に苦しみ、PA内にボールを運べずに先制後はチャンスらしいチャンスを作れなかった。前半はそのままスコアが動かず、1-1で前半終了を迎えた。

 後半に入ってもボールを保持する時間は長い浦和だが、決定機を創出するには至らず。逆に川崎FはMFレナトがキレ味鋭いドリブルで左サイドを切り裂いて好機を生むが、浦和の体を張った守備を前にネットを揺らせない。

 しかし、両チームともに徐々にシュートチャンスを増やしていく。後半14分には梅崎とのワンツーからFW興梠慎三がヘディングシュートを放ったが、シュートは枠上に飛んだ。対する川崎Fは同15分に大久保のパスを受けたレナトが狙うも、西川の正面を突いてしまう。さらに同27分には興梠のクロスから途中出場のFW李忠成が決定機を迎えたが、渾身のヘディングシュートはGK杉山力裕に弾き出され、スコアが動かないまま時計の針は進んでいく。

 焦れるような展開の中、勝ち越し点を奪ったのは川崎Fだった。後半33分、カウンターを発動してレナトが左サイドに相手を引きつけると、中央の中村へパス。フリーになった中村が右サイドに開いた大久保にボールを預けると、背番号13が右足を一閃。強烈なシュートがサイドネットに突き刺さり、川崎Fが2-1と勝ち越しに成功した。

 後半40分には中村のスルーパスからレナトが決定機を迎えたがネットを揺らせないなどダメ押しゴールこそ奪えなかったが、川崎Fが2-1のまま逃げ切って2試合ぶりの白星を獲得し、勝ち点を36に伸ばして首位の鳥栖、2位の浦和に勝ち点差1に迫った。一方の浦和は第9節柏戦以来、10試合ぶりとなる黒星を喫し、ここ3試合2分1敗と勝ち点を思うように伸ばせていない。

(取材・文 折戸岳彦)

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