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[アイアディアナスカップ]終了間際に1点許すも日章学園が8ゴールで高知商に快勝

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[8.13 アイアディアナスカップ・ディビジョン2 1回戦 日章学園高 8-1 高知商高 西都市清水台総合公園C]

 「アイアディアナスカップ~GREAT~ BATTLE OF 宮崎 2014」ディビジョン2の1回戦でともにアイアディアナス社製のユニフォームをまとう日章学園高(宮崎)と高知商高(高知)が激突。日章学園が8-1で快勝した。

 主力不在だった前日、広島国際学院高に苦杯を喫した日章学園だったが、この日は全国総体出場校の高知商に8ゴールを浴びせた。この日の朝にフェスティバルに出場していた石川からフェリー移動を経て宮崎に戻ってきたばかりの日章学園イレブン。選手たちには疲労の色も見えたが、プリンスリーグ九州1部得点ランキング首位独走中のエースFW村田航一主将(3年)やMF河野翔太(3年)、MF竹脇雄大(2年)らが中央、サイドから多彩な攻撃。立ち上がりからゴールを連発して主導権を握ると、高知商に一時流れを掴まれる時間帯もあったが、村田の4ゴールをはじめ、交代出場組もゴールを決めるなど強さを見せつけた。

 総体予選決勝で鵬翔高に0-2で敗れてからチームは変化。「これじゃいけないと話し合って、一戦一戦頑張った結果」(村田)プリンスリーグ九州1部で早稲田一男監督も驚いたという6連勝を飾るなど、結果を残してきている。指揮官は「いい形で崩せている。チーム全体でいい方向にいけば、(厳しい試合でも)点も取れる」。ただし課題もある。村田は「きょうのフォーメーションはコーチの指示だったんですけど、もっと自分たちで判断変えたり、コントロールしながらやっていくことが必要。ひとつ上のレベルを目指していかないといけない」と力を込めた。

 一方、高知商は国体選抜のMF中越一誓とMF山本航(ともに2年)が不在で、CB2人が怪我で離脱中。1年生を複数テストするという苦しい陣容の中での試合だった。この日は大敗となったが、前日の九州国際大付高戦は0-0で終えるなど、選手は自信も得る大会となっている。この日も右SBからCB起用されている乾琉星(2年)がインターセプトで攻撃の起点になり、FW塩田拓実とFW堀見勇貴の2年生2トップのスピードも日章学園を苦しめた。

 終了間際にはスルーパスで抜け出した堀見が意地の1ゴール。わずかなギャップでも埋まらければ容赦なく突いてくる相手との厳しい戦い、その中でも1ゴール奪って終わったことは貴重な経験となった。松本一雄監督は「高知ではできてもここではできない。守備意識をもっと高めなければいけない。(攻撃でも)精度をもう少し詰めること」。昨年は総体と選手権で高知県内2冠。そして今年も総体予選で優勝とタイトルを守り続けている。全国大会では全て初戦敗退を喫しているものの、接った展開には持ち込んでいるだけに、選手権では目標の県予選制覇、そして全国での勝利を狙う。

以下、試合後のコメント
●日章学園高FW村田航一主将(3年)
「夕方の6時くらいにフェリーに乗って朝帰ってきました。疲労もあって、ベストじゃないのは分かっていたので、早い時間帯に点を取って、優位に試合を進めたいと思っていた。それはできたんですけど、点取った時にもっと余裕を持って、自分たちの中でコントロールしてやっていかなければならないと思います。きょうのフォーメーションはコーチの指示だったんですけど、もっと自分たちで判断変えたり、コントロールしながらやっていくことが必要。ひとつ上のレベルを目指していかないといけない。(プリンスリーグの6連勝は総体予選敗退後に)これじゃいけないと話し合って、一戦一戦頑張った結果。(個人的には)自分が取らないといけないという自覚というか、分かっていたんですけど、一段と強くなったというのがあります。劣勢の試合で点を取ること。自分で持っていって遠目からでも決めるという形がもっとあればチームとして楽になると思う」

●高知商高GK山崎拓哉主将(3年)
「(前日の九国大付戦の0-0でできると思い込んでしまった部分が)ありましたね。入りがいつも悪いんで。そこではじめに3点くらい打ち込まれてしまった。もっと上手くできれば良かった。(総体県予選は)去年からしたら、取れるかなとは思っていなかった。ただ優勝して、大阪とか遠征して強いチームとやっていくうちにできる部分も増えて手ごたえが増えていった。守備も今はCB2人抜けているんですけど、前よりは全体として安定してきたと思います。(個人的には)飛び出しの部分曖昧なので、もっと自分が裏のスペースをケアできたら楽になる。選手権を優勝するということは全員で決めたことですし、インターハイで走り切れなかった選手もいたんでそういう面でもっとやっていかなければいけない」

(取材・文 吉田太郎)
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