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[アイアディアナスカップ]終盤の4発で香川西を逆転!初芝橋本が決勝進出!

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[8.13 アイアディアナスカップ・ディビシジョン1 2回戦 香川西高 1-4 初芝橋本高 宮崎県総合運動公園サッカー場]

「アイアディアナスカップ~GREAT~ BATTLE OF 宮崎 2014」の上位トーナメント、「ディビジョン1」は13日午後に2回戦を行い、初芝橋本高(和歌山)が残り10分からの4ゴールによって香川西高(香川)に4-1で逆転勝ち。鳴門高と戦う決勝(14日)へ進出した。

 試合終了間際の2ゴールで九州国際大付高に3-2で逆転勝ちした香川西と、都城工高に2-1で逆転勝ちした初芝橋本との“準決勝”。前半に先制した香川西がCB飛田竣吾、左SB千葉夢斗という1年生2人も組み込まれた4バック中心に初芝橋本の攻撃を跳ね返していく。特に大浦恭敬監督が「彼は能力が高い。良くやっていた」と賞した飛田とカバーリングよく危険を消していたCB貫田風吾(3年)中心に全国高校総体16強の初芝橋本の攻撃を食い止める。

 そして強気の仕掛けで存在感を放つFW蓮井翔(2年)とエースFW藤岡航世(3年)の2トップが2点目のゴールを狙っていった。初芝橋本はエースFW末吉塁(3年)のドリブルが再三相手の守りを切り崩したほか、ボールを支配し、連動した攻撃から決定機もつくっていたが、左SB岡本涼(3年)のラストパスからFW柳原慶斗(3年)が放った決定的なシュートがGK樫根成生人(2年)のファインセーブに止められるなど同点機を活かすことができない。それでも後半25分、自陣からのカウンター攻撃で抜け出したMF川中健太(2年)が同点のループシュート。相手のミスを逃さない初芝橋本は試合終了間際の34分にもCB永見皓平(3年)が右サイド後方から入れたFKを交代出場のMF竹上将太(3年)が抜け目なく頭で決めて勝ち越した。

 逆転に成功した初芝橋本は35分にもMF大谷尚輝(2年)が鮮やかなループシュートを決めて3-1とすると、36分にも末吉の突破から川中がこの日2点目ゴールを決めた。香川西は主将の藤岡が「失点した後の立て直しができず、立て続けに失点してしまったところが負けの原因です。監督に言われている『走り勝つ』『球際勝つ』『拾い勝つ』『攻守の切り替え』がトーナメントで勝つ上で大事だと言われていて、きょうの試合でもそういうところが初橋さんが上だったので負けたと思います」と無念の表情で語っていたが、1点目、2点目ともにミスから生まれた失点。大浦監督はも「若いチームがトーナメントで勝つためにはイージーミスをなくさなければいけない」と引き締めたが、強豪たちと白熱した試合を続けられたことについて「こういう試合をしたら強くなります」と大会開催に感謝していた。

 初芝橋本は前日の試合で怪我したMF渡辺淳揮主将(3年)ら中盤は怪我人が続出している状況だが、渡辺が「(主力組と控えの)差が大きいので、それを埋められているのはプラス」と評するようにこれまでサブ組だった選手の活躍などで決勝進出を決めた。この試合で抜群の存在感を放った末吉はタイトルを懸けた決勝へ向けて「ボクは1対1とかドリブル自信あるんでそこをチームも信頼して使ってくれている。あした優勝します」と言い切った。

以下、試合後のコメント
●初芝橋本高FW末吉塁(3年)
「ボクは1対1とかドリブル自信あるんでそこをチームも信頼して使ってくれている。(総体は怪我で不完全燃焼)ボクが出ていない分、柳原君とか2年生の山本とか頑張ってくれた。習志野に勝ってくれたのはありがたい。大津戦でボクがスタメンで出て負けたのは悔しかったです。(思うようなプレーができなかったが)あのときは怪我だったので仕方ないと受け止めて、この夏休み最後の大会頑張りたい。キャプテンも怪我でいないので、自分がゴールに結びつけられるようにしたい。あした優勝します。選手権ではベスト4という目標がある。それ以上の成績を残して個人としても有名になれるように頑張る」

●香川西高FW藤岡航世主将(3年)
「失点した後の立て直しができず、立て続けに失点してしまったところが負けの原因です。監督に言われている『走り勝つ』『球際勝つ』『拾い勝つ』『攻守の切り替え』がトーナメントで勝つ上で大事だと言われていて、きょうの試合でもそういうところが初橋さんが上だったので負けたと思います。個人的には全然です。最後シュートに持って行けていないところ。デカい相手にも当たり負けとかしていた。ボクはドリブルとか、スピードの選手ではない。1タッチや2タッチでさばいて受けることを理想としているので選手権までにしっかりと身に着けて、勝ちたいと思います。(選手権では)監督からいつも言われていることを徹底してやること。それをキチッとやれば勝てると思う」

(取材・文 吉田太郎)
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