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[Fリーグ]2ゴールで勝利を演出した大分FP松山「監督の言葉を思い出した」

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[8.16 Fリーグ 2014/15第9節 北海道3-4大分 駒沢]

 Fリーグは16日、第9節1日目を駒沢体育館で行った。第1試合ではエスポラーダ北海道バサジィ大分が対戦。前半に北海道が3点をリードしたが、後半に猛反撃を見せた大分が4-3で競り勝っている。同点ゴールを含む2ゴールを挙げた大分FP松山竜二は、「後半もフルコートプレスで行きました。それがチームの魅力だと思いますし、僕らは走るしかない」と、連敗を止めたチームが、立ち返る場所を見つけたことを示唆した。

 以下、試合後の北海道FP松山選手インタビュー

●FP松山竜二
―前半は、2連敗を引きずっていた感じでしたね。
「まぁ、そうですね。あんまりよくない失点だったというか。僕らはセットプレーで失点することを一番いやがっているというか、気を付けているので。それでやられてしまったというのと、カウンターで決められてしまった。その2失点でメンタル的にやられたかなというのが印象的で…。でも、前半が終わってハーフタイムで更衣室に戻って、チームとして逆に『やるしかない』ってなりました。3点入れられて、4-3にひっくり返したチームはいくらでもありましたし、それがフットサルの魅力だと全員思っていたと思うので。もう全力で20分戦って、それでも負けてしまったら仕方がないという気持ちで挑んだ結果が、この結果につながったかなと思います」

―3点差あったことで開き直れた?
「そうですね。2点差のままだったら、10分あったら2点取れるかなという気持ちになると思うので。3点差を付けられると、4点取るのは難しいかな?という気持ちはあるので。本当は前半は前から守って、後半はハーフで守りたかったのですが、後半もフルコートプレスで行きました。それがチームの魅力だと思いますし、僕らは走るしかないので。それがうまく機能したかなっていうのが、今日の試合の結果かなというのはありますね」

―後半、北海道も落ちずに球際も激しかったが?
「後半の残り12、13分まで(北海道が)ファイトしてきたので、僕らもファイトするしかなかったんですけど、1点返したことによって、うまく流れができたかなと。そういうときにボールが転がって来て、そこで決められたのは大きかったかなと思います」

―その自画自賛のゴールを振り返っていただきたいのですが?
「1点目に関しては、(芝野)創太くんが良いパスをくれたので、うまく相手の前にトラップできたっていうのもありますし、たまたま入ったかなというのはありますね。2点目はニブさん(仁部屋)とノブさん(小曽戸)が2対2の状態で攻めていたので、うまくいけばゴールを入るかなという状況でした。そのときに練習から監督が『PA付近に3人目が入れば、得点が生まれる可能性が高い』と言っていたのを思い出して、その瞬間に走ったら、たまたまボールがこぼれて来て。もう、たまたま2点決められたかなという感じでした」

―ゴールを守っているのは日本代表のGK関口選手でした。自信にもなったのでは?
「そうですね。やっぱり良いゴレイロだと思いますし、アジア選手権の決勝でPKも止めていたので。前半と後半の最初に関しては、関口選手らしいセービングが多かったし、スローでも相当苦しめられました。本当に運が味方してくれたかなというふうに僕としては感じています。あとは、サポーターの声がずっと聞こえていたので。そういう部分で力をもらえたかなと思います。ここまでチームとして2連敗していて、名古屋にもああいう大敗を喫してしまって、サポーターも『このチームを応援するべきなのか?』っていう気持ちもあったと思うので。その気持ちを、僕ら選手も分かっているつもりなので。僕らもサポーターの人も『やるしかない』という気持ちで、一試合をとおしてできたかなというのはありますね」

―流れを断ち切って、再び上位争いに行けそうですか?
「そうですね。次は仙台でのアウェーゲームですが、アウェーでしっかり結果を出して、ホームに帰りたいので何としても勝って、勝ち点3を取って帰りたいです」

―仙台は引いてきて、得意のカウンターが出しにくそうだが?
「うちには、ニブさんだったり、ノブさんだったり、ドリブラーがいっぱいいますし、ディドゥダのシュートもありますし、ピヴォの3人ともシュートもいけるかなというのがあるので。そこは遠慮なくガンガン攻めて、そこで1点取れれば流れが来ると思うので、積極的に行きたいと思います」

(取材・文 河合拓)

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