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[Fリーグ]2度目のアジアクラブ選手権制覇を目指す名古屋FP北原「冷静に戦うこと」

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[8.20 Fリーグ2014/15第10節 すみだ 2-3 名古屋 墨田]

 Fリーグは20日、第10節1日目を行い、フウガドールすみだ名古屋オーシャンズが対戦した。試合は3-2で名古屋が勝利。かつて、すみだの前身である『ボツワナ』でプレーしていた経験のあるFP北原亘にとっては、古巣との対戦だった。北原は試合後、この試合を振り返り、8月25日から30日まで、中国の成都で行われるAFCフットサルクラブ選手権2014に向けてコメントをしている。

 以下、試合後のインタビュー
●FP北原亘(名古屋)
―北原選手にとっては、古巣との試合でした。感慨や負けたくない気持ちも強かったのでは?
「ありましたねー。久々に気合いが入りました」

―1点差のゲームになりました。
「うちらが望んだゲームではなかったというのが、正直なところですね。この雰囲気で点を取ったまでは良かったのですが、追いつかれたことで会場も盛り上がってしまったし、相手も盛り上がってしまった。先制点を取った後に、もう1点、2点取れていれば、もっと自分たちがやりたいフットサルができたのかなと思います」

―突き放せなかった?
「そうですね。突き離せなかったし、相手の土俵に持っていってしまいました」

―あれだけ相手が前からくると難しい?
「前から来てくれた方が、うちとしてはやりやすいはずなんです。でも、彼らは体を張るし、戻りも早いし、難しかったですね」

―裏に出たボールをGKの揚石選手がかなり高い位置でボールをクリアーしていました。
「揚石のポジショニングによって、難しいゲームになりました。あれだけ裏をどんどん狙ってくるGKも珍しいというか、ピヴォに入れたボールもほとんど揚石がカットしていたので。相手も、揚石のポジショニングを加味したうえでのDFをしていたと思います。ガツガツと前から来れますし」

―前回のドローを受けて、2試合連続の勝利なしは阻止しました。
「過去に一度だけ、連敗したことがあるんですよ。名古屋は一度だけ2連敗したのですが、Fリーグの歴史で無得点に終わったのが、その2試合だけ。それ以外は、2試合連続で勝ち点3を取れなかった試合はありません。僕の中では、それが一番リーグを戦う中で大事なこと。2試合連続で勝ち点3を落とさない」

―すみだの印象は?
「やっぱりフウガは、この会場の雰囲気を含めて良いチームだなと思いますね。ちょっと上目線に聞こえるかもしれませんが(笑)」

―すみだも新加入選手が多く、初対戦の選手も多かったと思いますが?
「特徴をつかめていない選手が出てきていたので。ただ、よく走るなと。切り替えも早いし。うちがやりづらいチームですね。セットプレーもリスタートが速いので。切り替えが本当に早かったから」

―アジアクラブ選手権前にできたのは、良かったのでは? 前からプレッシングを掛けてくる、というところは似ているのかなと。
「アジアは、また全然、ぶっ飛んでいるんでね。サイズもそうですし、仕掛けどころも全然違うので。ただ、切り替えとか、そういうところは今日のゲームをこなしたことは、良い材料の一つかなと思います」

―昨年、成し遂げられなかった4冠。それを達成するための大会にもなります。
「うちのチームは、不安材料はありますね。外国籍選手を常にフルに使っていますが、アジア選手権は1試合あたり1人しか登録できません。あと、マティアス(前純内マティアス・エルナン)もケガしましたし。試合に出られていない日本人選手も多いので、コンディションをどの程度、持って行けるかというのもあります」

―GKも篠田選手以外は、経験が少ない?
「そうですね」

―良い材料は、ない?
「昨年とメンバーが、ほとんど変わっていないことじゃないですかね。昨年を経験しているというのは、監督のやり方も分かっていますし、大会も想定しやすいと思います」

―優勝する自信のほどは?
「正直、あまりない(笑)。でも、それくらいのスタンスの方がいいかなと。これまで『勝たないといけない』という気持ちで臨んでいたので。昨年の経験は特に大きくて。準決勝で負けた試合、相手が疲れていたのに『勝たなければいけない』と思いすぎて、無理に攻めてしまった。その結果、カウンターから失点をしたので」

―確かに。相手は疲労していて、延長に持ち込んでいれば、勝てそうな試合でしたね。
「勝てたと思います。冷静な気持ちで戦うこと。あまり熱くならないように、冷静に戦います。僕もアジアでよく退場するので、冷静にいけたらと思います」

(取材・文 河合拓)

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