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[関東1部]DF鈴木主将「過去の話」総理大臣杯連覇から流通経済大は切り替えてリーグ戦ヘ

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 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで2連覇を達成した流通経済大のCB鈴木翔登主将(4年=流通経済大柏高)が第88回関東大学サッカーリーグ戦後期へ向けた意気込みを口にした。

 鈴木は「総理大臣杯を2連覇できたんですが、それは過去の話。関東に帰ってくれば強豪ぞろいの大学さんたちが、ボクたちを王者として見ていて、夏の王者を倒しに全大学が戦ってくると思う。それに負けないような逞しさだったり、自分たちの武器をつくりあげていく必要があるという話は、自分から選手たちには口酸っぱく言ってきている。そういった中で後期、自分たちは夏場作りあげてきた武器をチームで構築していって結果で表すことを意識していく」と誓った。

 前期は3勝2分6敗で8位と低迷。総理大臣杯前のチームの雰囲気は良くなかったという。怪我もあってチームから離脱していた鈴木も「自分たちは本当に連覇できるのか」という思いがあった。それでもどのライバルよりも戦う姿勢を見せ、一丸になった流経大は九州王者・福岡大、関西リーグ首位の阪南大、そして圧倒的な攻撃力を持つ関西学院大を破って決勝へ進出し、そして決勝では法政大との関東対決を制して連覇を達成。激戦ブロックを勝ち抜いて優勝した流経大には逞しさがあった。

 そこから切り替えて臨むリーグ戦へ向けて鈴木は「自分たちはもっと前に進んでいかないといけない。2連覇に対する喜びは今はそんなに強くないです。自分たちが悪くなった時に真価が問われると思う。いい時にはそんなに声をかけずに、悪くなった時にどういった風にまたいい方向に向かっていくかということを大事に。今はそんなに雰囲気は悪くない。大学リーグに夏の強さを持ったまま入れるように日々の練習に取り組んでいる」

 総理大臣杯の優勝によって冬の全日本大学選手権への出場権を獲得。ただ関東リーグ8位という現状には全く満足していない。鈴木は「応援してくださっているサポーターだったり、スタッフの方だったり、一緒に戦っている部員にしっかりと関東で返せるように素晴らしいゲームと戦っている姿を見せて後期リーグ巻き返したい」。夏の日本一に満足することなく、後期リーグ戦でも強さを見せつけた夏のように全力で戦い抜く。

(取材・文 吉田太郎)

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