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「アギーレさん、PK決めるよ弾」 伊藤翔、千金弾に上機嫌

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[9.23 J1第25節 横浜FM1-0広島 日産ス]

 リーグ戦2試合連続の無得点。横浜F・マリノスはこの日も終盤まで無得点でゲームを進めていた。迎えた後半42分、エリア内に抜け出したFW伊藤翔がGK林卓人と交錯して倒れされる。このPKを自らゴール左隅に豪快に沈め、チームに3試合ぶりの得点、公式戦5試合ぶりの勝利をもたらした。

「アギーレさん、PK決めるよ弾って書いといてください!」。ヒーローは上機嫌にミックスゾーンを後にした。

 伊藤は今年7月のアウェーでの対戦でも後半アディショナルタイムにゴールを記録し、劇的勝利に導いていた。「相性の良い、悪いはもちろんあると思う」。ただ得点はそれ以来とあって、「僕自身、なかなか点が取れていなかったので、申し訳ない気持ちが強かった」と本音も覗かせた。

「前回、不甲斐ない内容だったので何とかしたかった」。前節の鹿島戦は公式記録上はシュート1本と記録されたが、選手らの体感にもシュートはなく、実質シュート0本で敗れたゲームだった。「今日はバスで入ってくる時にサポーターの人たちがすごく応援してくれた。出迎えをしてくれたので応えたかった」。勝ち点36、順位的にも中位と目標を立て辛い位置にいる。「一戦、一戦勝ち点3を目指すだけ」。この日も2万3438人を動員。声を枯らし続けるサポーターのためにも、不甲斐ない戦いを続けるわけにはいかない。

(取材・文 児玉幸洋)

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