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大敗も、選手たちをかばう柏ネルシーニョ監督「唯一、責任があるのは私」

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[9.27 J1第26節 F東京4-0柏 味スタ]

 指揮官は、潔く責任の所在が自分にあることを認めた。27日にFC東京と対戦した柏レイソルは、前半4分にFW武藤嘉紀に先制弾を決められると、その後も前半終了間際、後半の立ち上がりと失点を重ねて、最終的には0-4の大敗を喫した。

 試合後の会見で、柏のネルシーニョ監督は「今日の試合の結果に対して、唯一、責任があるのは私だということを、最初にはっきりしなければいけません。私が責任を負わなければいけません」と、口を開いた。

「今日の試合に臨むにあたり、相手のMF高橋秀人選手、もしくはサイドバック1枚を機能させない。攻撃的な仕事をさせないために、工藤(壮人)のポジションをいつもより高くしました。逆に、それで相手にボールを回すスペースをつくってしまいました。ミスからの失点もありましたが、選手のミスを責めるよりも、私の判断が間違っていた。すべての責任は私にあります」

 記者会見でのコメントを伝え聞いたFW工藤壮人は、「相手のフォーメーションとうちのシステムで、ミスマッチがあったにせよ、あれだけサイドにスペースを空けて、起点をつくられていては…」と、選手にも修正できたと話す。

「ほとんど前の3人しか攻めてこないのに、そこでやられたというのに尽きると思います。攻撃面でも、チーム全体で距離感が遠かったですし、それぞれが孤立して、それぞれが一人、二人はがさないと、チャンスをつくれない状況だったので。前半に1点とか、2点とか、ああいう形で失点していては勝てないですし、まずは失点しないということに、立ち返ってやらないといけない」

 試合を総括して、「非常にもったいないというか、消化不良というか。悔しさだけが残る試合」と話した工藤は、「相手のように少ないシュート数でも、致命的なミスを突いて仕留めるというのは、今のうちにはない。うちのフォーメーションややっていることは、やはりビハインドから押し返すのは難しいので、まずは失点しないこと。立ち上がりの失点も、GKとDFの間(を通された)とはいえ、絶対にどちらかが触れたと思います。そういうところで、それぞれ関わった選手が責任を感じて、次につなげればいい」と、この敗戦の責任から逃げずに、修正することの重要性を強調した。

(取材・文 河合拓)
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