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[プレミアリーグWEST]トップで戦う来季へ意欲の京都U-18MF大西「『1年目から』という感覚」

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[9.28 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 京都U-18 5-0 富山一高 京都サンガF.C.東城陽G]

 来季、京都サンガF.C.U-18からトップチームへの昇格が発表されたMF大西勇輝(3年)が前半34分にゴールを決めた。MF奥川雅也が左サイドから出したアーリークロスに逆サイドで反応。右足シュートをゴールへ叩き込んだ。この日は右サイドからPAへダイアゴナルに飛び込んでくる動きで決定機を演出。「受ける位置とかも凄くいい位置で受けられていましたし、得点シーンなんかも自分の特長であるスピードと、運動量を活かして結構長い距離を走ってもらいにいくことができた。自分のやりたかったプレーもできて、なおかつ点も取れたと思います」と会心の笑顔を見せていた。

 これでチームは第7節以降の成績を7勝1分1敗とした。ただ、大西は主将としてチームの立ち上がりの悪さを指摘する。前節の首位・G大阪ユース戦も前半19分に失点するなど1-2で敗戦。「きょうもそうですし、前の試合も凄い悪かったと思う。立ち上がりから(この日の)前半の途中くらいのサッカーができていれば、ガンバにも勝てたし、優勝の可能性を残してきょうの試合を迎えられたんじゃないかと思います」と悔しがる。

 それでも、チームは前節の敗戦を引きずることはなかった。この日おさめた5-0の快勝について大西は「首位のガンバに負けたという事は、首位にあって、ボクたちにないものがあったという凄い悔しい思いと反省が前節あったので、それを活かして自分的にプレーできたかなと思います。きょうは謙虚に勝ちにこだわったサッカーができたかなと思います。自分たちのやりたい、保持して速く前に入れて、そこから速く攻めるということができた」と納得していた。

 個人的には目標としていたトップチーム昇格が決定。主将はこれから、どのチームメートよりも成長するために意識を傾けている。「契約をもらって凄い自信にもなっていますし、これからどんどん上目指していくには自分がやるべきことをはっきりとして、その精度を上げていくということが上につながるんじゃないかと思いますね。そういう意味では(現在)上手くやれているんじゃないかと思います」。この日も発揮していたスピード、運動量を武器にトップチームでは1年目から出場機会を狙っていく。「『1年目だから』という感覚は全然もっていなくて、『1年目から』という感覚でどんどん試合に絡めたらいいと思っていますし、試合に絡むだけでなくて試合で活躍して初めて評価されると思う。(ともにトップチームへ昇格する(奥川)雅也と(永島)悠史と3人で来年、いいサンガを築いていきたいと思います」。

 京都U-15、京都U-18で学んできた6年間。育成組織で学ぶ期間は残り数か月となった。「6年間凄くお世話になった京都サンガで、自分自身一歩一歩成長するためにも残りの3か月間という短い間でも成長できるように、最後いい形で終われるように、キャプテンとしても引っ張っていければいいし、個人として成長できたらいいなと思っています」。大学へ進学するチームメートたちと戦う公式戦もあと数試合。個人として成長を遂げながら、タイトル獲得を目指す。

[写真]前半34分、京都U-18は大西が右足で3点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)

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