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[プレミアリーグWEST]トップ昇格の京都U-18MF永島「自分はボールを絶対に失ってはいけない選手」

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[9.28 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 京都U-18 5-0 富山一高 京都サンガF.C.東城陽G]

「正直、今のままじゃダメだと思うので、焦りまではいかないかもしれないですけど、もっとやらないといけない」。京都サンガF.C.U-18からトップチームへの昇格が発表されたMF永島悠史(3年)は危機感を募らせている。「トップ昇格は光栄ですし、みんなから『おめでとう』と言ってくれるのはありがたいですけど、なっただけで終わって何もなかったらまったく意味がない。(U-18チームでプレーする残り数か月間は)ここからプロの試合に出るための準備期間でもある思うので、それも見据えてプレーしなければいけないと思っています」と誓った。

 永島は昨年のU-17W杯2試合で先発している司令塔。170cm、62kgと大柄ではないが、それでもスキルの高さでわずかな差を生み出すプレーヤーだ。トップ下の位置で良くボールに絡んだこの日は、スルーパスでMF奥川雅也のゴールをアシストしたほか、チャンスの起点となるパスを難易度の高いもの含めて次々と通し、ワンツーから前線へ飛び出す動きを見せるなど富山一高を苦しめた。

 一つひとつのプレーについては不満を見せなかったが、「まだまだかなと思います。数字とかまだまだ満足できていない」と得点できなかったことを反省。そして「受け方とか、受けてからのパスだったりとか、今トップ下やっていますけど、ボランチ、トップ下とかやっている時にゲーム組み立てるのは自分の仕事だと思う。自分はボールを絶対に失ってはいけない選手だと思うので、きょうも何回かミスパスがあったので、もっと成長しなければいけないと思います」と引き締めていた。

 間もなく開幕するAFC U-19選手権。チームメートの奥川がU-19日本代表としてアジアと戦う。U-17日本代表として世界と戦った経験を持つ永島は「自分が向こうの大会に行ったときに感じたものを(奥川)雅也が感じて帰ってくると思う。チームからそういう選手が出るのは凄く嬉しいですけど、自分もそこにもう一回戻るというか、戻らないとダメだと思う、成長するためにそこに戻りたいと思います」と意気込む。「向こうの選手は大きいですし、スピード感なんかも全然違う。一つひとつのプレーのスピード感なんかも全然違ったりしたんですけど、それをどういうふうに抜いていくか、対処していくかとか感じていましたし、独特の緊張感もあった。そういうところでしかできないような経験があったので、もう一度戻りたいなと思いますね」。京都U-18の一員として過ごす数か月間と、トップチームでの日々を代表復帰に繋げる。 

[写真]前半24分、京都U-18MF永島は奥川のゴールをアシスト

(取材・文 吉田太郎)

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