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セットプレーから全ゴール演出の松本MF岩上「フィーリングが良かった」

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[10.4 J2第35節 横浜FC0-2松本 味フィ西]

 持ち味を最大限に発揮した。4日、横浜FCと対戦した松本山雅FCのMF岩上祐三は、開始早々の2分、CKをニアポスト前にいたFW山本大貴にピタリと合わせて、DF犬飼智也の先制点を演出すると、31分にも直接FKをゴールに決めて、チームに1か月ぶりとなる勝利をもたらした。

「ここ数試合、セットプレーから点を取れていませんでした。残り試合が少ない中で、セットプレーは、本当に大切になることは分かっているので。集中して蹴れているので決まって良かったです」と、岩上は喜ぶ。

 精度の高いキックに加え、ロングスローからも、横浜FCゴールに迫った。前線から激しく圧力を掛けて、相手に思うようにボールをつなげさせずにセットプレーを獲得する。そんな戦い方ができるのも、この男の飛び道具があるからだ。

 PAすぐ外から決めたFKについても、「ゴールに近い場所からだったら、しっかり決められるっていうことを、示せたと思います」と胸を張る。ここ数試合、セットプレーからのゴールがなかったが、岩上は「特に変えたことはありませんが、フィーリングが良かった。それが毎試合続かないとダメなのですが、続けられるように頑張ります。ここは大学からやっているグラウンドなので、まあまあやりやすい」と、東海大時代から何度もプレーした西が丘との相性を、得点の要因に挙げた。

 自動昇格の2位に立ちながら、9月は5戦未勝利。磐田との勝ち点差を5まで縮められていたことについては、「みんな口にしていないけど、少なからず気にしていたと思う」とプレッシャーがあったことを認め、「今日に関しては、そういう雰囲気をピリッとできました。残り7試合、これを継続してやっていきたい」と、残り少なくなったリーグ戦を見据える。

「勝つことが自信にもつながると思うし、このままやっていくしかない。磐田も迫っていますし、このまま貫いてやっていけたらと思います」と、岩上は自分たちの形で勝てたことに手応えを口にする。1時間遅れで始まった試合で、磐田が大分に0-2で敗れ、再び両チームの勝ち点差は8に広がった。チームが、そして岩上が、この日のパフォーマンスを継続できれば、目標は自ずと達成できるはずだ。

(取材・文 河合拓)
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