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フットサル日本代表イタリア合宿3日目 FP永井らのゴールで初戦勝利

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 イタリア遠征中のフットサル日本代表は、4日にアクア&サポーネ・エメグロッソとトレーニングマッチを行い、3-2で勝利した。

 日本代表の先発は、GK関口優志、FP稲葉洸太郎、FP渡邉知晃、FP皆本晃、FP吉川智貴。FP滝田学とFP森岡薫がベンチ外となった。

 日本は前半8分にキックインから吉川のゴールで先制すると、その3分後にもCKからFP永井義文のゴールが決まり、2点をリードして前半を折り返す。後半12分にも渡邉がゴールを決めた日本代表は、その後、昨シーズンのカップ戦王者の反撃を2点に抑えて、3-2で勝利している。

 JFAによると、ミゲル・ロドリゴ監督は「新しい選手を迎えたこのグループで、イタリアに来て2日間だけのトレーニングを経てこのレベルで試合を戦えたことはポジティブな驚きでした。攻守において素晴らしい内容で、まさに勝利に値するものでした。前線からの守備に特徴のある相手に対し、ポゼッションを高めて狙い通りに数的有利なシーンを数多く作ることができました。トレーニングで多くの時間を割いてきたセットプレーからの2得点は嬉しいです。リードして迎えた後半はやはり相手の圧力が強くなったこともあり、守備に追われてカウンターにチャンスを見出すしかありませんでしたが、GK関口のセーブに救われたこともあり、追加点を挙げて逃げ切ることが出来ました。カップ戦王者であり、リーグでもファイナルに進んだ相手からもぎ取ったこの勝利は普通の勝利ではなく、我々にとって非常に大きな勝利となりました」と、遠征初戦の結果に満足を示した。

 また、3点目を挙げた渡邉は「今日の試合、初めてゲームキャプテンを務めました。新しいメンバーも加わり、練習回数がそこまでない中で試合を迎えましたが、全員が声を掛け合いながらプレーし、良い内容のゲームだったと思います。対戦相手も昨年のカップ戦王者ということもあり、攻撃に圧力があって、後半は守備にまわる時間も多かったですが、その時間帯でしっかりと我慢をし、勝ち切ることができたのは、収穫のある勝利だったと思います。これまでスペイン遠征には何度も行きましたが、イタリアのクラブチームと試合をするのは初めてで、スペインのクラブチームとは違った個の力があるなという印象でした。しかし、こういったトレーニングマッチでも日の丸を背負って戦う以上、勝ちにこだわってやりたいと思っています。その上で内容にも目を向けて、出た課題を1つ1つクリアしながら残り試合も戦いたいと思います。イタリアでクラブチームと6試合出来るという機会はなかなかあるものではないので、最大限活用し、全員で収穫のある遠征にするためにも、残りの時間を有意義に過ごしていきたいです。まずはしっかりと身体を休めてリカバリーをし、4連戦に備えたいと思います。個人的には残り試合も今日の試合のように得点に絡んでチームに貢献できるように頑張ります」と、コメントしている。

 この日が30歳の誕生日だった代表初招集のFP荒牧太郎も「2日間という短い準備期間の中で迎えた日本代表としての初試合は、程よい緊張感と共に戦うことができました。その理由として、気心知れたメンバーが多いことと、短い準備期間でもミゲル監督が要点を分かりやすく伝えてくれたことがあると思います。少しでも疑問に思うことがあれば練習中から選手に確認するようにしていましたし、自分からも積極的に意図を伝えるようにしていました。試合は守備の時間が長くなるような時間帯もありましたが、自分達のリズムで攻撃する場面も作れていたと思います。ただ、もっと攻撃の時間を増やすことが出来たと思いますし、後ろのポジションからいかに危険なエリアに入って行けるかがこの遠征で勝敗を分けるポイントになると思うので、残り5試合その辺りを重視して試合に臨もうと思っています」と、デビュー戦を振り返った。

 日本代表は5日に2部練習を行い、6日からはセリエA2(2部)クラブ、セリエAクラブとの4連戦を行う。

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