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日本vsジャマイカ 試合後の選手コメント

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[10.10 キリンチャレンジ杯 日本1-0ジャマイカ デンカS]

 日本代表は10日、キリンチャレンジ杯でジャマイカ代表と対戦し、1-0で勝った。前半16分にオウンゴールで先制すると、その後も再三、チャンスをつくったが、2点目は奪えなかった。

以下、試合後の選手コメント

●FW本田圭佑(ミラン)
「チームが勝てたのが一番大事なこと。内容は満足できるものではない。ただ、そういう中でもしっかり失点なく勝てた。攻撃でも、短い調整期間で監督が求めているものを出せたところもある。良くはなっていると思う」
―出せた部分というのは?
「メンバーも代わって、(香川)真司も入って、あそこで起点になれるし、周りも安心して勝負どころに入れる。得点にはならなかったけど、そこからいい形もあった」
―4-3-3の利点は?
「話すと長くなるけど、中盤の3枚が逆三角形になっているので、攻撃のときに一人多くして、ボールポゼッションできるのはメリット。そこは生かし切れてない」
―より1対1が増える?
「そこはブラジル戦でクローズアップされるんじゃないですかね」
―ループシュートの場面は?
「いろいろ考え過ぎた。ああいうところを決めていかないといけない。まあ、自分の実力から言うと、あんなもんかなと」

●FW武藤嘉紀(F東京)
「先発で出られたのはうれしかったけど、数多くあったチャンスを決められなかったのは課題。序盤は特にミスが多かった。緊張もあったし、次、チャンスがあったときにはしっかり決めたい」
―積極的にミドルシュートも打ったが?
「自分で打つところとパスの選択肢がよくなってきたのかなと思う」
―香川との連係は?
「まだ戦術練習は2回ぐらい。2回にしてはいい出来だったと思う。自分が中、中に行き過ぎて、香川選手のスペースを消すのも良くない。自分が外に出ることで香川選手におさまって、そこから3トップにボールが入ることもあった」

●FW小林悠(川崎F)
―監督からの指示は?
「相手のサイドの選手のところで仕事をさせないのと、攻撃はいつもどおりドンドン裏に抜け出していけというところで、『強気に行ってきてくれ』と言われた」
―デビュー戦の感想は?
「少し緊張もしたけど、何かあっという間に終わってしまったなと。チャンスもあったので、決めたかったけど、あっという間という感じだった。ただ、もっともっとやれたと思うし、もうちょっと一緒にやれればどんどん良くなっていくと思う」
―高校の同級生の太田と同時起用されたが?
「感慨深いというか、うれしさはあります。下がりながらのヘディングは難しかったけど、(太田)宏介が良いボールを上げてくれた」

●MF柴崎岳(鹿島)
―試合を振り返って。
「ジャマイカの集中力が散漫だったので、ショートカウンターから何度もチャンスはつくれていたし、得点シーンはまさにそういう形だった。チャンスになったのはそういう部分が多かったし、非常に効果的な攻撃ができたと思う」
―中盤のバランスは?
「(細貝)萌さんが中にいるので、前に重心を置いて守備ができた部分もあるし、攻撃面では1枚必ずいるという状況が常にあったので、追い越す動きもできれば、ゲームメイクする部分もあった。(香川)真司さんとも良いバランスでできたんじゃないかなと思う」
―課題は?
「ジャマイカの守備陣も付き切れていなかったし、アタッキングサードでのクオリティーはもう少し上げないといけない部分もある。コンビネーションの精度だったり、ラストパスの精度を上げることができれば、さらに得点のチャンスを増やせたと思う」

●MF田口泰士(名古屋)
「普通に入れた。入ってすぐ終わったけど(苦笑)。後半が始まる前に(出番が来るかもしれないと)言われていた。なかなか呼ばれなかったけど(苦笑)」

●DF森重真人(F東京)
―アンカーの細貝とのバランスは?
「ハジ君(細貝)が結構左右に動いて、フリーの選手を捕まえてくれた。そこからの展開だったり、そこからのスルーパスというのもなかったし、ほとんど大丈夫だった思う」
―ジャマイカの印象は?
「強かったし、速かった。普段Jリーグで体験できないスピードだったけど、それを想定しながら、しっかり入れたと思うし、すぐに相手のスピードに合わせることができた」
―ビルドアップの部分は?
「今日は自分からよりシオ(塩谷)の方からうまくいっていたので、自分はあまり狙わずにアンパイを選んでいた。結構、シオからは良い縦パスが入っていた。キーパーを使いながら、ビルドアップをしてシュートまで行けたシーンもあったし、すごくいろんなバリエーションができたと思う」
―今後、センターバックとアンカーを極めていく?
「まずはセンターバックとして、しっかりやりたいと思う。ただ、アンカーとしてこれから求められてくるのであれば、そこでもしっかりプレーできるように良い準備をしていかないといけない。今後どうなっていくかは分からないので、自分もそこは探り探りかなと思う」

●DF塩谷司(広島)
―デビュー戦になったが?
「試合に入るまでは緊張もあった。でも、いざ笛が鳴って試合が始まってみると、思ったより緊張もなくて、前半はまだ硬かったかなと思うけど、後半は縦パスや良さを出せたかなと思う」
―初の代表戦の感想は?
「球際の強さやゲームスピードだったり、そういうのはやっぱり経験したことのないレベルだった。今日はそこまで攻められる場面はなかったし、前線の選手が走ってくれて、後ろとしては的が絞りやすくて守りやすかった。今日のゲームに関して言えば、すごくやりやすくやらせてもらったなという感じです」

●DF酒井高徳(シュツットガルト)
「いい形は出せたと思うけど、結局、点になっていない。点にならないと評価にならない。個人的にはやっぱり結果が欲しいと思っているし、結果につながらなかったのは残念だけど、何対何でも勝てたことはうれしかった。自分の古巣というか、新潟でアギーレ体制初勝利を挙げることができて、スコアが何点であっても、個人としてはよかった」

●DF長友佑都(インテル)
―バックパスの場面は?
「キーパーに返そうと思ったけど、ちょっとボールが滑ってしまった」
―チャンスはつくったが、1点しか取れなかった。
「チャンスはたくさんあったけど、決定力のなさで、結局は1点。修正点は増えたと思う。最後のところの精度もそうだし、相手が『嫌だな』『怖いな』と思うような攻撃がなかった。ちょっと迫力が欠けていたかなと。チャンスにはなりかけているけど、惜しい止まりだった」

●GK西川周作(浦和)
「しっかり勝つことがみんなの目標だったので、無失点で勝てたのは次のブラジル戦に向けていい励みになった。欲を言えばもっと点が欲しかったというのはチームの反省点として残ったけど、結果が出たことはよかった」
―久しぶりの出場だったが?
「90分間とロスタイム、集中力を切らすと一発があると常に思いながら、後ろでコーチングをしていた。自分の中でいい緊張感で試合ができたし、またチャンスがもらえるなら、とにかく結果にこだわって、いい結果を得られるようにがんばっていきたい」
―シュートがなかなか飛んでこなかったが、そういう試合の方が怖いのでは?
「そうですね。Jリーグの徳島戦で経験したので。徳島のときは一発でやられているし、そういう経験が自分の気を引き締めることにつながった」
―ザッケローニ監督のときはなかなかチャンスがもらえなかったが?
「自分の中ではザンビア戦が一番悔しい試合で、何もできなかったという悔しさで今もやれている部分もある。チャンスというのはそう簡単に来るものでもないけど、来たときにしっかり結果を残せる準備を怠らずにやっていけば、結果は必ず得られるものだと思っている。引き続きいい準備をしていきたい」

(取材・文 西山紘平、折戸岳彦)

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