beacon

劣悪ピッチも歓迎、西川「すべて受け入れて吸収する」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 相手がどこであろうと、いつもどおりの準備で臨む。10日のジャマイカ戦(1-0)でアギーレジャパン初先発を飾り、初完封初勝利に貢献したGK西川周作(浦和)は、シンガポールでの初練習となった12日の午前練習後、「昨日は移動だけだったので、午前中はいい汗をかけた」と笑顔を見せた。

 ジャマイカ戦について「個人的には久しぶりに試合に出て、無失点で終われたことは自信になるし、勝てたことがよかった」とあらためて振り返り、「奥さんも一緒に喜んでくれたし、これからもいい準備を続けたい」と、気持ちを切り替えた。

 14日のブラジル戦が行われるナショナルスタジアムは今年新設されたばかりだが、ピッチ状態の悪さが指摘されている。最後尾から積極的にビルドアップに参加する西川のプレースタイルへの影響も懸念されるが、「いい経験も悪い経験もウェルカム。すべてを受け入れて吸収したい」と果敢にトライするつもりだ。

「日本みたいに環境のいいところではボールを回せるけど、こういうところでどこまでできるか。セーフティーにやるところはセーフティーにやるけど、リスクを負うことも時には大事だし、自分もそこは楽しみしている」

 相手がブラジルだからと言って、特別なことをするわけではない。「ブラジルが相手でなくても、Jリーグでも試合前からイメージを膨らませてやっているし、日頃と変わらない準備をする。試合前にいいイメージを持つことが大事。体とメンタル、両方でいい準備をしたい」。長年、代表GKの2番手に甘んじてきた西川。正GKの座をつかみ取るチャンスを逃すわけにはいかない。

(取材・文 西山紘平)

TOP