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[選手権予選]尚志の強力FW林はシュートの少なさ反省「いつもよりはいい仕事できなかった」

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[10.11 全国高校選手権福島県予選準々決勝 尚志高 1-0 聖光学院高 鳥見山陸]

 全国高校総体で大会優秀選手に輝き、プリンスリーグ東北でも得点ランキング2位の22ゴールをたたき出している尚志高のエースFW林純平(3年)は試合後、反省の弁を口にしていた。「いつもよりはいい仕事できなかった。シュートをきょうほとんど打ててなかった。試合で悪かった時は、だいたい自分でシュート打てていない。第一の選択がシュート打てていれば調子いいんですけど」。この日、聖光学院は尚志のキーマン・林にボールが入れば複数で潰しに来ていた。それでも前へ前進して攻撃の起点となった林は後半にクロスを頭で合わせるシーンもあったが、ゴール前では脅威になることができなかった。

 それでも主力数人が欠場する中。「自分でやりたかった。自分でやんなきゃと思っていた」と身体を張り、足を攣らせるまで走り抜いた。1-1の場面でピッチを離れたが、それでも「負ける気がしなかった」という林の期待通りにチームは勝利。全国舞台へ一歩近づいた。

 全国高校総体で林は神奈川王者・麻布大附高から同点ゴールを奪い、茨城の名門・鹿島学園高戦では2発。モンテディオ山形の練習に参加した強力FWはその破壊力を全国舞台で見せつけた。本人も「手ごたえありました」という一方、「相手が強くなると自分がいい仕事できなくなったり、判断の部分」を課題に挙げる。自らのゴールでチームを楽にすることができるか。「もう、練習大事にしていく。きょう勝てたんですけど内容あまり良くなかった。早い時間帯に点取れれば自分たちの流れになる」というこの日の反省も活かして25日の準決勝に臨む。

(取材・文 吉田太郎)

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