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PO争い直接対決、森本の3試合連続弾で千葉が劇的勝利

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[10.19 J2第37節 千葉2-1大分 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉がホームで大分トリニータを2-1で下した。プレーオフ進出争いを繰り広げるチーム同士の直接対決となったが、千葉が3連勝で勝ち点を58に伸ばして5位をキープ。大分は連敗で勝ち点は54のまま。順位を8位に落とした。

 前半15分、千葉に先制点が生まれる。右サイドに流れたMF町田也真人がクロスを入れると、MF谷澤達也が胸トラップで受ける。付いていたDF若狭大志を外すと、前に出たGK武田洋平をあざ笑うかのようなループシュートをゴールに収め、千葉が先制に成功した。

 先制は許したものの、大分も確実に千葉ゴールに迫る。しかし前半25分のMF為田大貴が上げたクロスがそのまま流れてゴール方向に飛ぶが、右ポストを直撃。同33分にはFKをDF高木和道が頭で合わせたが、今度は左ポストに嫌われる。運にも恵まれなかった大分は1点ビハインドで前半を折り返した。

 後半は均衡状態が続いた。後半20分には大分MF風間宏矢がパスカットから右サイドを突破するが、前に出て防ぎに行ったGK高木駿に防がれる。その際、高木が左目の上を裂傷するアクシデントに見舞われるが、約4分間の中断後も集中力は途切れない。

 大分1点ビハインドのまま終盤戦に突入したが、後半37分、ビッグチャンスがやってくる。千葉がバックラインでパスを回していると、MFダニエルが豪快にインターセプト。迫力あるドリブルからシュートに持ち込む。しかしシュートをわずかに左に外してしまい、決定機を生かせない。

 しかしついに後半44分、大分が同点に追いつく。右サイドからドリブルで侵入したMF為田大貴が勢いのままシュートを放つと、ループ気味に放たれたシュートがゴール左隅を捕えた。

 だがこの試合はまだ終わらない。後半45分、千葉はMF佐藤健太郎の縦パスを受けたFW森本貴幸がエリア外から左足で狙う。豪快なシュートは武田の手を弾き、ゴールネットに突き刺さった。森本は3試合連続ゴール。高木の負傷で7分間取られたアディショナルタイムを守り抜いた千葉が3連勝で、プレーオフ圏内の5位をキープした。

(取材・文 児玉幸洋)
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