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接触プレーで左まぶた裂傷の千葉GK高木「宏矢だったんで許してやろうかな」

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[10.19 J2第37節 千葉2-1大分 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉のゴールマウスは開幕からGK岡本昌弘が守り続けてきた。しかし9月23日の愛媛戦で負傷。戦線離脱を余儀なくされた。だが代わってゴールマウスを守るGK高木駿が、守護神不在の穴を感じさせない完璧なプレーを続けている。

 高木は岡本負傷後の9月28日の東京V戦でリーグ戦プロ初先発を果たすと、3試合連続完封劇。天皇杯のC大阪戦も含めると公式戦4戦連続完封を記録した。この日の大分戦の後半44分に失点し、連続無失点こそ途切れたが、「いずれ失点するとは思っていた」と気にしていない。むしろ「失点には絶対に理由があるし、それはチーム全員で考えないといけない。ミスキックのようなシュートでしたが、僕の対応も含めて次に繋がれば全然悪くない。また次の試合に向けてやっていきたい」と前向きに捕えている。

 気迫のプレーがイレブンの闘志に火をつけた。GK高木駿は後半20分、ドリブルでエリア内に侵入したMF風間宏矢と交錯。左まぶたを切る怪我を負った。試合後も傷は生々しかったが、「守備範囲を広くプレーしていたらああいうことも起きる」。さらに「ぶつかったのが(昨季まで川崎Fでともにプレーした風間)宏矢だったんで。そこは許してやろうかな」と笑いを誘う余裕を見せた。

 チームはこれで3連勝。J1昇格へ向けて正念場が続く中で、高木個人にも1試合1試合が大事な試合になる。「みんな前向きな気持ちで戦えています」。チームのピンチをチャンスに変える。若い力が最高のムードを呼び込んでいる。

(取材・文 児玉幸洋)
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