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鹿島、逆転V遠のくドロー…浦和が李の同点弾で追いつく

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[10.26 J1第30節 鹿島1-1浦和 カシマ]

 首位の浦和レッズはアウェーで4位鹿島アントラーズと対戦し、1-1で引き分けた。鹿島は前半39分にMFカイオのゴールで先制したが、浦和も後半18分に途中出場のFW李忠成が同点ゴール。敵地で最低限の勝ち点1を獲得した浦和は首位を守り、鹿島との勝ち点差7を保った。

 FWダヴィが長期離脱中の鹿島は前節の神戸戦(0-0)から先発一人を変更。MF豊川雄太に代わってカイオが左MFで2試合ぶりに先発した。
 浦和は前節の甲府戦(0-0)から先発4人を変更し、出場停止明けのMF宇賀神友弥が2試合ぶりに先発。MF関根貴大は5試合ぶり、MF青木拓矢は15試合ぶりの先発で、MFマルシオ・リシャルデスは今季初先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 浦和は前半4分、左後方からマルシオがゴール前にクロスボールを入れると、PA内でFW興梠慎三がDF山本脩斗に倒され、PKを獲得。キッカーを務めたマルシオが正面を狙うと、GK曽ヶ端準は右に飛んだものの、残り足に当ててゴールを死守した。

 絶好の先制機を逃した浦和は前半13分、DF森脇良太のパスから右サイドを駆け上がった関根がマイナスに折り返したが、マルシオのシュートはゴール左へ。なかなかチャンスを生かせずにいると、徐々に流れは鹿島に傾いた。

 鹿島は前半33分、MF柴崎岳から縦パスを受けたMF土居聖真が右足でミドルシュートを狙うが、GK西川周作の好守に阻まれる。同35分にはMF小笠原満男のスルーパスにFW赤崎秀平が抜け出し、GKもかわそうとしたが、西川がギリギリのところでボールに触れた。

 攻撃の圧力を強める鹿島は前半39分、左サイドでボールを受けたカイオがドリブルで中に切れ込み、右足を一閃。豪快なミドルシュートをゴール右隅にねじ込んだ。カイオの4試合ぶりとなる今季7得点目が先制点となり、前半は鹿島の1点リードで折り返した。

 1点を追う浦和は後半10分、関根に代えてMF関口訓充を投入。同14分にはマルシオに代わって李がピッチに入った。すると、この交代策がズバリ的中する。後半18分、関口が右サイドから中央に入れ、MF柏木陽介がヒールで落としたボールをMF阿部勇樹が右足でミドルシュート。GKが前に弾いたところに李が詰め、右足で押し込んだ。李の7試合ぶり今季6得点目で浦和が1-1の同点に追いついた。

 鹿島は直後の後半19分、赤崎に代えてMF本山雅志を投入。最前線はゼロトップ気味に土居と本山が並ぶ格好となった。同30分、カイオに代えて豊川、同35分にはMF遠藤康に代えてMFジョルジ・ワグネルを投入。交代枠を使い切り、勝ち越しゴールを目指した。

 後半40分には左CKの流れからジョルジ・ワグネルの左クロスに豊川が左足ボレーで合わせるが、GKの正面を突いた。逆転優勝のためには勝ち点3が欲しい鹿島。一方、引き分けでも最低限の結果となる浦和は後半41分、右すねを痛めた興梠に代えてMF鈴木啓太を投入し、逃げ切り体勢に入った。

 結局、後半アディショナルタイム5分でも互いに2点目は生まれず、1-1のドローで試合終了。勝ち点1を分け合い、両チームの勝ち点差は「7」のまま残り4試合となった。

(取材・文 西山紘平)

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