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[コマスポ]下位相手に敗戦、苦い二連敗

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
 JR東日本カップ2014第88回関東大学サッカーリーグ1部・第19節は26日古河市立古河サッカー場で駒澤大VS筑波大戦が行われた。後半で試合が動いた今節。2-0の勝利を手にした筑波大は降格圏脱出へ、2連敗を喫した駒大は、インカレ出場へ勝ち点差「1」のビハインドを背負うという、明暗分かれる結果となった。

 両者、スコアレスとなった前半。相手方、1トップのFW中野誠也(1年=磐田U-18)と、そのトップ下を務めるMF中野嘉大(4年=佐賀東高)の連携に対する守備を主に、粘り強く対応を行った。その結果、課題であった「立ち上がりでの失点」をすることもなく、中へ切り込む動きにも耐え続けたイレブン。前半を無失点で抑えることが出来た。だが、その一方で、攻撃陣は不発。無得点で折り返すこととなった。

 変わって迎えた後半、序盤こそ駒大が気迫で押す場面が多かったが、具体的な攻め手を欠き、徐々にその勢いは後退してゆく。

「まず、足が止まり始めたのが前線の選手だったので、前にボールが入っても上手く収まらなくなってしまった。」(DF平尾優頼(4年=市立船橋高)。

 また、「中盤の運動量を含め、前線の選手が、どれだけ跳ね返ってくるのかを予想したプレーが出来ておらず、1つ1つのプレーが切れてしまっていた。」(平尾)とも語るよう、DFのクリアボールを拾えなくなると、攻撃のテンポが停滞。それどころか、中盤でボールを拾われ、そこからサイドへと転ずる、相手攻撃の拠り所とさせてしまった。
 
 そして62分、中野誠から戻されたボールを中野嘉が中央から豪快にミドルシュートし、失点。この先制に、焦りが出始めた駒大は、ますます連携に齟齬が生まれ、相手のペースへと呑み込まれてしまう。更に、筑波大はMF小牧成亘(4年=ルーテル学院高)やMF平野篤志(3年=大宮ユース)と言った、サイドのボールホルダーに徹底的に寄せることでコースを限定。得意のサイド攻撃までもが封じられてしまった。「まずは同点に。」気持ちだけが先走り、ロングボールを生かせないまま、時は終了間際へと差し掛かる。90分、FKを献上すると、こぼれ球をちょうど前で構えていた相手MFに押し込まれ、ダメ押しの2失点目。1点も返せないまま、2-0の完封負けとなった。

「前半に1点取れていれば。」と語ったのは、1トップの菊池将太(3年=浦和東高)。また、菊池は「相手もあまりシュートが打てていない状況で、先制を許してしまい、焦って自滅してしまった。自分たちでゲームを壊してしまった。」とも語った。守から攻への一連の流れ、中盤からトップにかけての連動性が問われた今節。次節までへ早急の改善が急がれる中、「どれだけもう1つ頑張れるか。そこしか変われるところはない。」と主将はコメント。この日の敗戦で険しさを増したインカレへの道のり、果たして最後に光は見えるか。

[写真]ゴール前で奮闘の菊地将太

(文 駒大スポーツ 森 綾香)
(写真 同 高尾葉菜)

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