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自らを責める浦和MF柏木「涙もでないくらい混乱している」

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[12.6 J1第34節 浦和1-2名古屋 埼スタ]

 先制点を演出しながらも、浦和レッズMF柏木陽介は自分を責めた。「何もできなかった」と――。

 先制に成功した浦和だったが、後半に名古屋に2点を奪われて逆転負けを喫してしまう。「どう考えても内容が悪かった」と振り返った柏木は、「個人的にも何もできなかった。残り何試合かで結果を出せなかったので悔しさを感じていますし、最後の最後で何もできない自分に苛立ちを感じています」と残り3試合で1分2敗と失速したチームを復調させることができなかったことを悔いた。

 19節から首位を走りながらも、33節にG大阪に首位の座を奪われた。厳しい状況で迎えた最終節となったが、一時は優勝の条件がそろう状況に持ち込んだ。しかし、名古屋に逆転負けを喫したことで、優勝の可能性は閉ざされてしまった。「手の中にあったものが一度落ちて、最後の残り数分で、また手の中に戻ってきそうになったのに…」と話すと、「涙も出ないくらい、頭が混乱しています」と言葉を詰まらせた。

「何もできなかった」と語ったからこそ、自分が成長させるべき部分は理解している。「苦しい状況で点を取れたり、アシストをしたり、そういうプレーでチームを引っ張っていくことを、より意識してやっていかないと。そうしないと、何もない選手になってしまう。だから、その部分を意識して取り組んで、来年は自分の違う良さを出せるようにしたい」と気持ちを切り替えようとしていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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