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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.30]大宮ユースFW藤沼拓夢(2年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[12.7 高円宮杯プリンスリーグ関東第18節 大宮ユース 2-0 國學院久我山高 秋葉の森総合公園サッカー場]

 スピード感あふれるアタックで右サイドを切り崩す。大宮アルディージャユース藤沼拓夢は、思い切りよく振り抜いた右足でゴールを奪った。プリンスリーグ関東の最終節、首位の大宮は勝てば自力で初優勝をつかむことができるという状況でキックオフを迎えた。粘り強さを見せる國學院久我山高からなかなかゴールを奪えずにいたが、前半35分に相手陣内の高い位置でMF小島幹敏がボールを奪うと、FW川田拳登を経由したボールは藤沼の足下へ送られた。「試合の立ち上がりは、入り方があまりよくなかった。でも前半のうちに1点を取っておきたかった。良いボールが来たので、ファーストタッチだけを意識して、あとは思い切り振り抜いた」という藤沼のシュートは、鮮やかにゴールネットを揺らした。得点が生まれなければ焦れていく展開だっただけに、チームにとって貴重な先制点だった。

 藤沼の特徴は、何と言ってもスピードにある。大宮は丁寧なパスワークを心がけるチームだが、その中で藤沼はドリブル突破や抜け出しでチームの攻撃を加速させる。能力が高いだけでなく、臆病になることなく仕掛けていく姿勢も魅力だ。しかし、ジュニアユース時代から3トップを組むことが多い川田や松崎快に比べ、最終局面でなかなかゴールを奪えないという課題も突き付けられていた。

 昨年、埼玉県チームの一員として出場した昨年の東京国体では普段よりも1列下がったポジションで起用されていた。右SBだ。フリーの状況で駆け上がって来る藤沼の攻撃力は大きかったが、一種の課題を提示される起用でもあった。もし、藤沼が明らかな得点力を示していれば、ポジションが下がることはなかったかもしれない。藤沼は、チームメートの松崎が見せた股抜きシュートについて話を聞くなど、仲間の長所を取り入れようとどん欲な姿勢を見せている。自身の課題については「サイドで相手を抜くことは、ある程度できる。その後が大事。得点という数字として残る、分かりやすい結果を求めていきたい」と言い切った。國學院久我山戦のように、仕掛けてチャンスを作るだけでなく、勝敗を分ける重要なゴールを決めていく。プロという目標に向けて、その挑戦は避けては通れない。

 ジュニアユース時代はJFAプレミアカップ、高円宮杯全日本ユース(U-15)選手権の全国大会で準優勝。タイトルとは無縁だったが、今季はプリンスリーグ関東でようやく頂点に立った。もちろん、目指すものは日本一に変わりない。大宮は、13日と15日に広島で行われるプレミアリーグ参入戦に挑む。2試合を勝ち抜けば、来季はユース年代最高峰のプレミアリーグで悲願の日本一に挑戦することができる。藤沼は「チームとして(関東で)優勝をしたことがなかったので、歴史に名を残すことができて嬉しい。でも、せっかく、ここまで来たのだから、あと2つ勝たないと意味がない。3年生と一緒に試合をできるのも、多くて2試合。絶対に勝って、来年は自分たちがプレミアを戦って(チャンピオンシップで勝って)高円宮杯を取れるように頑張りたい」と意気込んだ。自ら点を奪い、勝って最高峰で挑戦する。それこそが、拓夢という彼の名を体現するプロへの道となる。

(取材・文 平野貴也)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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