世界で戦える若き才能を発掘する世界的なスカウトプロジェクト、「NIKE MOST WANTED」の関東セレクションが25日、埼玉県のレッズランドで開催され、10選手が2月21日に開催されるジャパンファイナル進出を決めた。次回は2月8日に関西セレクションが行われる。

　前橋育英高MF小泉佳穂は全国高校選手権で初戦から決勝まで全試合で途中出場。流れを変える役割を担い、チームの準優勝に貢献している技巧派MFだ。夏の全国高校総体優秀選手にも選出されている注目MFは正確なボールタッチと配球で関東セレクションを突破。世界切符を懸けた「ジャパンファイナル」でも、この日のように楽しむこととチャレンジする姿勢を貫く。

以下、小泉コメント
―今回「NIKE MOST WANTED」に挑戦した理由は?
「(前橋育英でチームメートの)関戸と佐藤が受けると言う話をしていて、たまたま同じ場所にいて受けられるなら自分も力試ししてみようと思いました」

―実際にきょうセレクションを受けた感想は
「本当に完ぺきな、納得のいく内容ではなかったんですけど、自分のいいところは出せたかなと思います」

―どのような良さを出せた?
「ボールを受けて簡単に叩いて、チームの中でリズムをつくるようなプレーを心掛けていました」

―周り活かし、バランスを取っていた
「周りを活かして、自分も活かしてという部分で他の人に負けちゃダメかなと思っている」

―選手権は悔しい終わり方をしている。今回は、その悔しさも込めて臨んだ?
「きょうは本当にリフレッシュして。力試しというのと、自分がどこまでできるかというのと、楽しもうと思って来ました」

―自分にとって選手権は
「全部途中出場で連続で出ていて、まず守備から入ることを意識しました。監督からも『リズムを変えて来い』と常に言ってもらえて。本当に集中して必死でやっていました」

―日本一まであと一勝。何が足りなかった?
「終わった時に実感したのがありきたりなんですけど、『心技体全てが足りない』と思っていて。技術的な部分はちょっとしたミスとかなんですけど、心の部分は最後延長戦で負けそうになった時に追い込まれていて、いつも違う感じになった。心、弱いなとなった」

―海外への想いは
「小学6年生の時に東京都のトレセンでスペインに行って、ビジャレアルとやったんですけど、確か14対0くらいで・・・。1コ半くらい上だったと思うんですけど、鮮明に覚えていて今やったらどのくらい通用するのか試したいです」

―ジャパンファイナルへの意気込みを教えてください
「きょうと一緒で楽しむという事とチャレンジするということを忘れずに自分の長所、いいところを存分に出せればいいと思います」

―周囲への感謝などゲキサカを通してメッセージあれば
「選手権終わって、選手権の最中に実感したことなんですけど、今まで関わってきた人が応援してくれてそれで今、こういう自分がいるんだなと実感しました。だから絶対にサッカー頑張っていきたいなと思っています」

(取材・文 吉田太郎)