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[MOM1316]F東京U-18FW西元類(2年)_0-2の状況も「試されていると思った」メンタル強いFWが2発!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.1 東京都クラブユースU-17選手権 F東京U-18 3-2 横河武蔵野FCユース 武蔵野苑多目的]

 FC東京U-18の佐藤一樹監督が「メンタルが強い。兄貴気質がある」と分析するFW西元類(2年)は2点ビハインドの状況でも「自分たちのサッカーをやれば逆転できると思っていたので焦りはなかった。今年(参戦する)プレミア(リーグ)で確実にこのような状況はあると思うので試されていると思った」と前向きなプレー。「あまり魅せるプレーはできない。身体を投げ出したり、気持ち入ったプレーで勝ちに貢献したい」という言葉通りにがむしゃらに相手ゴールへと向かい、2ゴールをたたき出した。

 まずは0-2の後半5分、右SB相原克哉(2年)の右クロスを頭で左隅へ流し込む。「自分の後ろに味方がいたのでDFを抑えてファーにいけばいいかなと思っていたら、上手く自分のところにボールが来たので合わせた。ヘディングあまり得意ではないので入って良かったです」と微笑むと、終盤の38分にはMF生地慶充(1年)の左クロスをファーサイドでコントロールしてから「悔い無いように思い切り打とうと」左足で豪快にゴールへ叩き込んだ。

 潰れ役になることを厭わず身体を張り、積極的なシュート、仕掛けも見せた。「記者の方やサポーターも追いついたら逆転できると思ったと思うんですけど、ボクは1点入った時点で逆転できると思った」というFWは同点ではなく、逆転することに集中。自らのゴールで同点とすると、FW佐藤亮(2年)が決勝ヘッドを決めたシーンでも、ゴールライン際のボールに身体を投げ出して押し込んだのは西元だった(記録は佐藤のゴール)。チームメートとともに掴んだ白星。「このチームになってから公式戦3試合しかしていない。このような状況をつくってくれた相手をリスペクトしながら、最後勝てたのは良かった。負けて終わるのと引き分け、勝つのは違う。これで勢いづければいい」と前を向いた。

 昨年から先発していたFW大熊健太(2年)らとのポジション争いは熾烈。指揮官も「(激しいポジション争いをしているが)勝負を決める点を取るイメージがある」と期待する西元は「ポジションは誰も決まっていないフラットな状態なので、点取ってアピールしたいです」。この後も自分らしいプレーを続けて、ゴールを決めてアピールする。

(取材・文 吉田太郎)

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