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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.51]大津MF河田健太郎(2年)_県高校駅伝区間2位の走力!「走れる」才能

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[2.16 九州新人大会決勝 国見高 0-5 大津高 西原町民陸上競技場]

 26年ぶりとなる九州新人大会優勝を成し遂げた大津高の平岡和徳監督は、「“黒子”的な子が必要。ウチの選手はボールの持ち方が独特な子がいる中で、コンスタントにできる子がいないとダメなんです」という。毎年のように個性豊かな選手、高校から即、または大学を経由してプロ入りする選手を輩出し続けている大津だが、必ずそれを支える選手がいる。

 全国高校総体で準優勝した昨年で言えば、MF田原悟や平岡監督の息子であるMF平岡拓己といった実力派の“黒子”がいた。運動量豊富で毎試合、コンスタントに動き続けることができる存在。例年、大津の6番、7番、8番を背負う選手はそのような色を持っているというが、今年はずば抜けて「走れる」選手がいる。それが背番号8、MF河田健太郎(2年)だ。

 指揮官が「疲れない身体を持っている。動き続けることができる」と評する河田は決勝でも、その技術と走力、ボランチから最前線まで飛び出す動きで存在感を放った。2-0の前半30分にはPAへの飛び出しから右足で3点目のゴール。この動き続ける河田やMF河原創は守備面でも献身的な動きでフィルター役になった。「国見は攻撃力があったけれど、彼らが弱めてくれた」(平岡監督)。河田は準決勝の鹿児島実高戦でも後半アディショナルタイムに決勝ヘッド。平岡監督が「今大会のラッキーボーイでしたね」と讃える活躍だった。
 
 JFAアカデミー宇城出身。入学当初からテクニカルな部分を持っていたというMFは、まだまだ細身だが、よりスピーディーに、よりタフに戦える選手になりつつある期待のMFだ。その圧倒的な走力に注目しているのはサッカー界だけではない。河田は昨年11月に開催された全国高校駅伝熊本県予選で、大津の代表選手として3区(8107.5m)に出場。九州王者の九州学院高の選手には届かなかったものの、全国大会に出場した熊本千原台高の選手のタイムを上回る25分11秒で区間2位に入った。コースを1回試走しただけという河田が、この大会に懸けてきた陸上部の選手たちを上回る走り。今や彼は陸上競技関係者からも注目を集めているという。

「長く走れる子は集中力のある子だと思う」という指揮官。今年はすでにJ2デビューをしているU-18日本代表CB野田裕喜や、野田とともに日本高校選抜に選出されたFW一美和成、また吉武莉央ら注目タレントがいる中で「長く走ることができる」才能が、陰でチームの熊本3冠、日本一という目標達成に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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