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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.52]静岡学園MF鹿沼直生(2年)_選手権直前に掴んだチャンス、技巧派軍団を支えるボランチ

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[2.22 静岡県高校新人大会決勝 清水桜が丘高 2-1(延長)静岡学園高 草薙球]

 清水桜が丘高が得意の速攻に持ち込もうとした瞬間、それを中央で3度、4度と阻止しているMFがいた。相手が抜け出しかけてもスライディングで巧みにボールを引っ掛け、球際の勝負でも当たり負けせずにボールを相手の足下から消し去った。静岡学園高MF鹿沼直生(2年)は、その高いボール奪取力とミスの少ない配球でこの試合、最大級の存在感。全国高校選手権3試合に先発出場している実力者は、新チームでも静学にとって欠かせない存在になっている。

 選手権は全国大会直前の練習試合で先発に抜擢。県予選は登録メンバー外、それまで公式戦は新人戦でわずかに出場した程度だったというMFが、「中盤でのミスとかがずっと多くてそれをなくして行こうということと、自分の特長の守備をもっと出して行こうというところ」に取り組んできた成果、成長を認められて全国舞台で先発の座を勝ち取った。

「アイツが入ったから落ち着いた」と川口修監督も評価する鹿沼はMF後藤真とともにチームのバランスを引き上げ、優勝候補筆頭だった東福岡高撃破、8強進出を果たす原動力となった。世代が代わった新チームで求められているのは、リーダーのひとりとしての貪欲な姿勢。その中で鹿沼は意識的に声を出してチームを引っ張っていこうという姿が見える。

 新人戦の守備面については個人としても、チームとしても手ごたえを感じているという。「絶対に負けてはいけないところ」という1対1の勝負を鹿沼は確実に制し、マイボールを増やしていた。だが、自身の攻撃面については、延長戦で競り負けた決勝含めて反省。「(決勝では)前半に1本、後半にも2本くらい真ん中で絶対にやってはいけないミスがあった。改善しないといけない。自分がしっかり繋いでおけば流れができたところを小さなミスとかもあった。なくしていかないといけない」。

 諦めずに日々努力して選手権でチャンスを掴んだように、地道に1年間成長を目指していく。「とにかく1年間試合に出続けられるようにやっていきたい」。ボールを奪い取り、攻撃のスイッチを入れるアルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ)が憧れというMFが、先を見過ぎることなく、自分自身を高めていく。

(取材・文 吉田太郎)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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