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本田が今季初のトップ下で先発したミラン、王者ユベントスに完敗

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[2.7 セリエA第22節 ユベントス3-1ミラン]

 セリエAは7日、第22節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランは、敵地でユベントスと対戦し、1-3で敗れた。今季初のトップ下で先発となった本田は、フル出場したが、ゴールに絡むプレーを見せることは出来なかった。

 ミランは前節のパルマ戦で、ようやく15年リーグ戦初勝利を挙げた。波に乗りたいところだが、今節の相手は首位を独走するユベントス。戦前から厳しい試合になることが予想された。

 ミランのスタートのシステムは、4-2-3-1を採用。FWジェレミー・メネズを頂点に本田をトップ下。右MFにアレッシオ・チェルチ、そして左MFにはサリー・ムンタリが入った。対するユベントスはDFステファン・リヒトシュタイナーを出場停止で欠く布陣。しかし発熱の影響が心配されたFWカルロス・テベスはスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は前半からシーソーゲームになった。まずはユベントス。前半14分、センターライン付近からFWアルバロ・モラタの浮き球パスで、オフサイドラインぎりぎりを抜け出したテベスが、そのままドリブルで持ち込む。DFガブリエル・パレッタが懸命のカバーに入るが、テベスの左足を振り抜くほうが早く、GKディエゴ・ロペスの脇を抜けて、ゴールネットに収まった。

 しかしミランは前半28分、左サイドからのCKを獲得すると、チェルチのキックをニアで合わせたDFルカ・アントネッリのヘディングシュートがゴール左隅を捕え、試合を振り出しに戻す。だが王者は勝負強い。同31分、CKがゴール前の混戦でこぼれると、最後はDFレオナルド・ボヌッチが押し込み、すぐさま勝ち越しに成功した。

 押され気味のミランに前半37分、アクシデントが発生する。メネズが自ら交代を要求。早くも1枚目のカード、FWジャンパオロ・パッツィーニの投入を余儀なくされた。

 後半に入ると、お互い集中した守り合いになる。後半早々、ミランはパッツィーニが抜け出し、左足でゴールを狙うが、GKジャンルイジ・ブッフォンが右手一本で防ぐ。ユベントスも同13分にゴール前でFKを獲得。MFアンドレア・ピルロが直接狙うが、壁に阻まれ、追加点とはならない。

 しかし勝負強さではユベントスが明らかに上だった。ミランは後半17分にMFアンドレア・ポーリに代えてFWジャコモ・ボナベントゥーラを投入し勝負に出ていたが、同20分、ユベントスはエリア外からMFクラウディオ・マルキージオが左足で強烈ミドル。惜しくも左ポストに嫌われるが、跳ね返りをモラタが押し込み、リードを2点に広げた。

 ミランは後半33分にザッカルドに代えてDFアディル・ラミを投入。しかしユベントスの分厚い攻撃を跳ね返すだけで精一杯。反撃する力にはなれなかった。今季は第3節の対戦も0-1で落としているミラン。昨年に続くリーグ戦のダブルを許した。


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