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日本一に満足することなく次を見据えて、星稜の平田、前川、藤島、坂口が高校選抜入りへ挑戦

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[2.9 練習試合 日本高校選抜候補 4-3 駒澤大 時之栖Bグラウンド]

 全国高校選手権優勝の星稜高からはGK坂口璃久(2年)、MF平田健人(3年)、MF前川優太(3年)、MF藤島樹騎也(3年)の4選手が日本高校選抜選考合宿に参加している。坂口が大学生相手に押し込まれながらも好セーブでピンチを脱すると、平田はボランチ、CBで守備での潰し、攻撃の起点として奮闘。またボールに多く絡んでいた前川がインターセプトから一気にラストパスまで持ち込めば、藤島も個人技でPAを攻略しようとするなど、それぞれが高校選抜欧州遠征メンバー入りへアピールした。

 高校選抜入りへの想いはそれぞれ。優勝校から何人残るかというプレッシャーはなく、高校選抜入りして、将来への経験を積みたいという意欲を持っている。前川は「海外まで行ければいいんですけど、高校の遠征で他の上手い人のいいところを盗んでいけるようにしていきたいです」。また平田は「優勝チームとしてと考えるのではなく、個人として通用するか。世界を見てみたいですし、上へ行って活躍したいという欲もあるので、それでいろいろな世界を見られたらなと思います」と意気込んだ。

 そして藤島は高体連に所属する日本中の高校生選手の代表であるという自覚を口にした。「星稜のメンバーの分もそうですけど、ここに来れなかった高校の選手の分まで全力でやっていきたいと思います」。下級生の坂口は「選手権2連覇という目標を持っているけれど、そこまで行くのは厳しいと思う。日々の練習、走りだったり大切にしていきたい」という目標とともに高校選抜入りへチャレンジ。日本一獲得にも満足せずに次を見据えている4選手が合宿最終日の10日も全力でアピールする。

[写真]前川ら星稜の4選手が日本高校選抜欧州遠征メンバー入りを目指す

(取材・文 吉田太郎)

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