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[MOM1325]東福岡FW佐藤凌我(1年)_エースFW脅かす2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.16 九州新人大会3位決定戦 東福岡高 4-0 鹿児島実高 西原町民陸上競技場]

 東福岡高のFW佐藤凌我(1年)は「自分は餅山さんがいなくてチャンス。この試合でどれだけ点を決められるかだと思っていた」という通り、快足を活かして2得点。エースストライカーのFW餅山大輝(2年)が不在だった3位決定戦でアピールした。

 まずは前半27分、MF比嘉元規(2年)が右サイドからグラウンダーで入れたボールを右中間で受けた佐藤は「いつもは裏に抜け出してシュートなんですけど。右から来るのが見えたのでかわしてシュートを打った」と切り返しでDFを外し、右足シュートをゴール左隅へ叩き込む。

 その後も「(武器は)裏に抜け出すスピード」という持ち味を発揮した。相手の俊足CB大南拓磨(2年)に阻止されることも少なくなかったが、特に後半は背後のスペースへ抜け出してシュートを連発。後半34分、MF高江麗央(1年)の左クロスにタイミングよく走り込み、右足でゴールへ沈めると、アディショナルタイムには右サイドへ抜け出してからのクロスでMF三郎丸瑞基(1年)のゴールをアシストした。

 東福岡の現1年生は注目選手が多いと言われる世代。その1年生たちがチームを底上げして東福岡のレベルを押し上げる。「ポジションを狙っていかなきゃいけないと思っています」と意気込む佐藤は、「どんな試合でも点を決められる絶対的な存在になりたい。一昨年の木戸さん(木戸皓貴、現明治大)は凄かった。オールラウンドに何でもこなすし。(自分自身は)まだまだ足下とか、体の強さとか課題かなと思っています」。この日、スピードとゴールで存在感を示したが、ボールを中央で受けて、周囲を活かす動きなどまだまだ身に着けなければならないことは多い。この結果を弾みに、武器を磨き、課題を改善しながらレギュラー取りを目指す。

[写真]前半27分、東福岡はFW佐藤が先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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